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【#創作大賞感想】「銀山町妖精綺譚」大人も夢を見てもいいよと教えてくれる小説

福島太郎さんが先週の記事で、

黒田は人気があるけれど、妖精の伸びが悪い

と言われているのを見て衝撃を受けました。私は「銀山町 妖精綺譚」ならなにをしなくても多くの支持を集めると思っていたのです。

「銀山町 妖精綺譚」のkindle出版であとがきを担当させていただいたご縁から「銀山町 妖精綺譚」は創作大賞前に記事を投稿しています。

だから私は妖精の感想文を敢えて控え、黒田絶賛の感想文を投稿したのです。

だって、頭の中で田口トモロヲと中島みゆきが「推せ推せ」と囁くんですもの。「黒田製作所物語」はビジネス部門だし、お仕事小説部門である「銀山町 妖精綺譚」に影響はないと思ったのです。でも、福島さんのつぶやきを聞いて再度応援しようと考え直しました。

コパアメリカで魂が抜け遅くなりましたが、本日「銀山町 妖精綺譚」の「#創作大賞感想」を投稿させていただきます。

大人になって就いた仕事が子どもの頃からの夢だった、という方は少ないと思います。夢見た仕事に就いた方でも想像との違いに戸惑った経験をした方は多いでしょう。

大抵の方がある程度のところで見切りをつけ日々の糧を得るために目の前の仕事をこなしているはずです。大人なら割り切って仕事をするのが当たり前との考えで働かれているのではないでしょうか。ただ、そればかりだと心は息切れを起こし体にも不調が出やすくなります。

私は正社員だった頃、部長が「豆」だったこともあって楽しく仕事をこなしていましたが、やはりどこかで無理をしていました。

こんなに面白い会社でも夢を持って働いていたわけではありません。単に毎月の給料と年に2回のボーナスのために働いていたのです。

今、労働時間の割に稼ぎが少ないと嘆きながら家にこもって行う仕事をしています。これは出勤を伴う仕事に疲弊してしまった結果です。今は人がいない環境で自分のペースで行える仕事を楽だと感じています。

福島さんが「小説はハッピーエンド」を意識するのは現実の厳しさや悲しさ、閉塞感をよく理解しているからだと思っています。だから、少し先の未来に、目の前の仕事に、夢を見るのは素敵なことだと思わせる小説を書かれているのではないでしょうか。

「銀山町 妖精綺譚」は主人公の青年の成長物語という体を取りながら村おこしに巻き込まれる人達の姿を描いています。違う意見の人々が集まり右往左往しながら一つの目標に向かう姿に「仕事に夢を持つのっていいよね」と勇気づけられるはずです。

現実は心の折れるようなことが沢山あります。お金がもらえるから仕事をしているという考えは正しいです。ただ、本当は夢を持って働く楽しさを欲している人は多いと感じています。現状を輝くものにするための仕事を心のどこかで求めたくなるのは人間として当たり前の感情です。誰もが夢を持って未来に進んでいきたいと思うからこそ世の中は改善されるのではないでしょうか。

周囲に流され生きている私でも「文章が評価されない」と落ち込む日もあり、そんな時はnoteを読んだり創作の世界に身を委ねます。

大人になっても夢を見たいと感じたら「銀山町 妖精綺譚」の世界に遊びに行ってみませんか。

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