【#シロクマ文芸部】骨皮筋衛門と「私の日」
「私の日ぃ~をタンスに~」
断捨離を無計画に行ったために、不要品と共に大切な思い出まで捨ててしまった。
自分の無計画さを悔やみながら、寂しさを噛みしめていると、
「私の日をタンスに~」
との声が外から聞こえてきたのだ。外を見ると、玄米パンや焼き芋を売るかのような車が、ゆっくりと路地を移動していた。
寂しさのあまり、つい声をかけてしまった。
優し気な男女が降りくる。
「私の日がご入り用の方ですね?」
笑顔でそう言われた瞬間、なぜかフラフラと家へ招き入れてしまい、捨