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ダイスフォージ宇宙トロン

お久しぶりです。今回はモダンホライゾンのパワーについていけなくなった私が思いつきで作ったモダンのデッキがたまたま晴れる屋さんのリストに載ったため、またこのデッキを解説して欲しいという声が全く無かったため勝手に作った記事です。

モダンホライゾン高すぎ

まず前提としてこのデッキは別に強いわけではないです。というのも当方は貧乏学生でありモダンホライゾン2発売以降はシングル価格のインフレについていけなくなっている状態でした。そこで何か面白いクソデッキを作れないかなと考えた結果生まれたのがダイスフォージ宇宙トロンというわけです。

着想を得る

みなさんはモダンホライゾンにそれほど頼らないモダンデッキと聞かれて何が思い浮かぶでしょうか。
私はおおよその答えはこれらに収束すると思います。すなわちバーン、トロン、ドレッジなどのモダン古代兵器達です。
この中で私が目をつけたのはトロンです。トロンはバーンやドレッジと比べると12枚の土地以外のフリースロットが比較的多く、事実最大手と思われる緑トロンの他にも青トロンやエルドラージトロンといった派生型が存在します。

振り切り

しかしいかにトロンといえどインフレしたモダンの波を渡り切ることは難しいです。
以前のように3ターン目から豊富なマナでゲームを有利にしようとしても数多のパワーカードが渡り合ってくるので思うようにいきません。
そこで決まれば殺せるコンボを用意するという考えに至りました。そこでまず辿り着いたのが公式デッキ紹介に載っていたこちら

インパクトの強さから私の記憶には残っていたこの型ですがおそらくこの記事を読んでいる酔狂なあなたでもこのデッキリストは見たことがないでしょうしこの型がメタゲームに食い込んだという話は今まで聞いたことがありません。

このデッキの弱点は分かりやすいです。メインギミックが宇宙儀コンボしかない上に砂時計の侍臣やキオーラがノイズ気味、その上身を守る手段も薄過ぎますね。

8枚あれば……

みなさんはこんな言葉を聞いたことがないでしょうか?
「8枚あればデッキになる」
発祥は存じ上げないのですがmtgクソデッキビルドにおいて同じ役割のカードが2種類存在するというのは重要で、例えば過去に私が握ったことがあるネオブランドでは
アロサウルス乗りと召喚士の契約
新生化と異界の進化
というように2種コンボが8枚ずつ積めるからデッキの体をなすという事例があります。

ということは先ほどの宇宙儀トロンに積むべきは侍臣やキオーラではなく宇宙儀か金線の賢者と同じ役割のカードなのです。

ねぇよ

とはいえこんな独特なカードの代替品はなかなかありません。そこで苦肉の策としてカーンに着目しました。サイドからどちらも引っ張り出せるカーンはある種宇宙儀と賢者の代替品でしょう。しかしカーンを代替品とするには4マナ余分にかかっているという問題があります。

であれば既にあるトロン要素に更にマナ要素を加えて…となり注目したのがダイスフォージギミックです。

ダイスフォージギミックとは
「アーティファクトに蓄積カウンターを置くカード」
「蓄積カウンターの分何かするカード」
を利用するシナジーギミックです。上記の永遠溢れの杯、霊体のヤギ角ならマナ加速が出来ます。

このマナが出るという要素は大きくカーンの着地が早まりコンボを介さず勝てたりトロンを揃えなくても戦えたり宇宙儀コンボの賢者アンタップスタック除去などで割り込まれた時に(インスタントタイミングコンボのため)もう一度アンタップして除去の上から無限を決めたりとにかくマナを喰うこのデッキの弱点を克服してくれました。

さらに嬉しいことに蓄積カウンターが4つ以上乗った霊体のヤギ角はドローは無いものの賢者で無限マナが狙え、ちょっとだけコンボの代用も出来るようになりました。
さらにさらに大量のアーティファクトとマナ要素を詰め込んだことにより


発明博覧会のサーチを活かせるようになり探検の地図から博覧会からコンボパーツという無理矢理な動きも可能になっています。
そしてウルザの物語……
すみません。思いっきりモダホラしていますが別に無くても問題はないです。あまり置く暇がなく後述の弱点も一貫するため実際必須パーツではなくお守りで1枚あったらいいかもねくらいの感覚です。

最強デッキが完成

そして形にして大会に持ち込んだときのリストがこちら

https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/423127/show/

カーンを全種類入れているおふざけや土地に大田原を採ればよかったなど思うところはありますがこのような形に。

採用カード

ここではメインのギミック以外の採用意図を説明させていただきます。

上天の呪文爆弾はサーガからの時間稼ぎ。最悪ドローになる点を買い採用しました。

勢団の銀行破りは正直あまり活躍はしませんでしたが前述のヤギ角無限コンボのとき銀行破りの蓄積カウンターの数だけカードが引けてかつ蓄積カウンターを乗せるカードで1→0時の乗り手と宝物生成を繰り返せるオタクコンボがあるためオタク採用しました。

市長の塔は蓄積カウンターで気軽に追加ターンを、と思いましたが全く活躍しませんでした。抜いて良いと思います。

生けるレガシー、カーンは早出しからパワーストーンマナ加速、マナだけあるときのパーツ探し、奥義で勝ちを狙えると悪くなかったのですが自衛できないために見た目ほど場持ちがよくありませんでした。

スタンダードのカードがしていい値段じゃない
後継カーンはドローに自衛とレガシーカーンより使い勝手がよかったですが欲しいカードをプラスで捲った場合手札に来るまでにラグが発生するのがデッキの性質に向いていないように思えました。

解放されたものカーンには重要な役割があります。というのもこのデッキ、大いなる創造者、カーンを出されるとやりたいことが全てできなくなるためカーンを殺すためのカーンという採用です。

6マナのウギンは軽減による加速とリソース回復、(カーンを破壊できないのは痛いが)邪魔なパーマネントを退かせると全ての要素が強く使えます。ただ、プラスのトークンが場を離れないと手札が増えずマイナスでカーンを割れないというのは明確な弱点であり複数枚採るのは良くないように感じました。

全体的な課題としてリソース確保とライフ確保が必要なため改善するならばここから更にプリズンギミックを取り入れ、神秘の炉と罠の橋をメインに入れてもいいかなと思いました。

おわりに 致命的な弱点


いかがだったでしょうか。ダイスフォージ宇宙トロンの面白さが少しでも伝わっていただけたら幸いです。

おっと!店舗イベントにダイスフォージ宇宙トロンを持ち込もうとしたそこのあなた、彩色の宇宙儀を注文してしまったあなた、そしてそんなやついないだろと思っているあなたにこのデッキの弱点を伝え忘れていましたね。

言うまでもなくこのデッキは置物除去に致命的に弱く、メインからでも大事に育てたヤギ角や杯を虹色の終焉で持っていかれたり力戦の束縛に束縛されたりテフェリーに戻されたりな上サイドからは活性の力で蓄積カウンター置き役共々砕け散ります。相手が使う大いなる創造者、カーンが天敵なのももちろん相手が使うサーガから真髄の針というのも恐ろしいです。
ただこうした妨害があってもブン回りで上回る可能性は持っているデッキです。マイナーカードでガチャガチャ楽しみたいという方には自信を持ってオススメできます!

以上、ダイスフォージ宇宙儀トロンでした。

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