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麻雀noteにNovelAIを使ってみて

昨日書いたnoteでは、お絵描きAI・NovelAIちゃんが出力したイラストを挿絵に使ってみました。
一時期の話題沸騰から一転して、最近ではすっかり、「お絵描きAIはもうオワコン、人間様大勝利!」という風潮ですが、私自身は、技術の発達を目の当たりにして、驚いたり感動したりした部分がけっこうありました。

NovelAIの詳しい使い方や、AIの未来だのシンギュラリティだのは、他にちゃんと書いている人が山ほどいるので(たとえば、これとか↓)、ここでは、NovelAIちゃんを麻雀noteに使ってみた感想を簡単に書きます。

NovelAIちゃんのスゴいところ

というわけで、NovelAIちゃんはスゴいんだぞ、という話をしていきますね。

簡単な指示で意図した絵を描いてくれる

とにかく、簡単な指示を英語で書くだけで、こちらの意図したイラストを出力してくれる、これに尽きます。私のように、マンガ好きだが絵が描けない人間にとっては夢のようなツールです。
入力時は、私は英語があまりできないのでDeepL翻訳を使っています。

これは、「『レジャー白書』がアンケート調査によってデータを更新したこと」を示すためのイラストですが、以下のような簡単な指示で、ぴゃあーっとすぐに描いてくれました。対象が美少女なのはデフォルトです。
なお、現在の『レジャー白書』は、インターネットを使ってアンケート調査しているので、あくまでイメージです。

Handing out a questionnaire to an office worker on the street.
(路上でサラリーマンにアンケート用紙を配っている)

ただし、同じ指示を与えても、こちらの意図に合わないハズレは出ます。何じゃこりゃ、という化け物も出ます。私の感覚だと、5回に1回アタリが出る感じですね。
NovelAIの最安値プランは月10ドルで、トークンが1,000Anlasもらえます。このサイズだと、1枚イラストを出力するのに3Anlasかかるので、1枚あたり4.2円かかることになります(1ドル140円換算)。

こんなに何人も描かなくていいのよ (>_<)

もちろん、指示を細かくすればするほど、意図に合うイラストが出やすくなるわけですが、メンドくさいので、ガチャ感覚で好みの絵が出るまでGenerateボタンを押しまくってます。

忖度にもほどがある

NovelAIちゃんは、特に指定しなくても、巨乳にしたり、露出度の高い服を着せたり、扇情的な表情を作ってみせたりしてきます。「どうせ、こういうのが見たいんでしょ」って感じです。
こちらとしては、いや、そこまでじゃねーよと思ったりします。もっと、こう、普通のねーちゃんでいいんだよと。
まあ、これは良し悪しですね。他の多くのユーザーは、そういうのが見たいんだろうし。

NovelAIちゃんの苦手なところ

そんなにスゴいNovelAIちゃんにも、苦手なところはいくつかあります。なお、顔がハンコ絵という根本的な部分にはふれません

手の描画がヘタ

これは、よく言われていることですね。

指が6本あるなんてのはザラです。
下のデビルねーちゃんが6本指の手に持っているのは、パッと見、麻雀の点棒っぽく、リーチ棒を出す動作なのかなと思っていましたが、改めて見ると何だかよくわかんないですね。
ちなみに、おっぱいも服装も特に指示はしていません。

手だけでなく腕の描写もおかしいときがあり、麻雀や卓球のように腕を動かすものだと、たまに腕が3本生えます。こんなふうに腕がつながったりとか。

麻雀が何だかよくわかっていない

「これだけ麻雀をやっていても、正着手順というのが時々分からなくなる」と『天牌』のよっちんも昔言っていましたが、そんなレベルではなく、NovelAIちゃんは麻雀が何だかわかっていません。
毎回、「playing mahjong」と指示していますが、出力されるゲーム描写は、それっぽいのからゲシュタルト崩壊を起こしそうなものまでバラバラです。多分、「積み木状の物体を使って卓上でプレイするゲーム」という程度の認識だと思います。

でもまあ、一般人もその程度の認識なので問題ありません

麻雀に対する一般人の認識

たくさんの人は描けない

他に、たくさんの人を描かせようとすると、モブ顔どころではなく、顔が化け物になってしまいます。何なんだ……

苦手なところはすぐになくなる

とはいえ、現在でもnoteの挿絵に使う分にはもったいないくらいの出来ですし、AIは日々アップデートされているので、ここに書いたようなことはすぐに改善されると信じています。あるいは、同じ弱点を持たない別のお絵描きAIが取って代わることでしょう。

AIの威力を実感した

硬直した思考しか持てない愚かなAIが、自由な発想を持った人間に敗れ去る——

こんなストーリーは、前世紀から今日に至るまで無数に作られてきましたが、もうそんな甘い夢は見ていられないだろうな、としばらく前から思っていました。
私を含めた大半の人間の創造性というのは、一定の枠に収まるものでしかないので、その枠を飛び越えてくるAIができるまで、そんなにはかからないんじゃないかと。そう思う一方で、それには、あと何年もかかるとたかを括っていました。

福地先生がこうした記事で、エラーレートを武器にバックギャモン界に君臨するAIの暴虐をいくら訴えようと、あくまで他人事ととらえていました。「だって、オレ、バックギャモンなんかやんねーし」と。「ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった」みたいな話ではありますが。
しかし、NovelAIちゃんを使ってみて、一時の成績ではなく、NAGAちゃんの悪手率によってMリーガーが格付けされる未来がすぐそこまできていることを実感しました。自分にとっても他人事じゃねーよなと。麻雀どころじゃなく。

そうした反省もあり、今後もちょくちょくNovelAIちゃんをいじってみて、その進化のほどを確かめたいと思っています。まあ、途中で、もっと優秀なお絵描きAIに乗り換えるかもしれませんが。

NovelAIちゃん、愛してるよ! チュッ、チュッ♡

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