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映画レビュー  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密


今回の映画レビューは2015年公開の「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」。


内容は第二大戦中のイギリス国内でドイツナチスの暗号機「エニグマ」の解読を試みる主人公の数学者とそのチームの物語。実話を元に作られている作品でもあり、ドキュメンタリーとしても見ることが出来る内容になっている。


物語内での主人公数学者の非協力的な性格や抱える過去、チーム内の軋轢と衝突、解読に至るまでの地道な努力、解読後の葛藤…などドラマに見ごたえあり。劇中に何度か出てくる「誰も予想しなかった人物が、誰も想像しなかった偉業を成し遂げる」という言葉があってそれに見ている側も救われる事が多いのだけど、最後は物悲しき終わり方になってしまうのが何とも言えない感じに。実際のお話しだから仕方ないのだけど…。


個人的にはこの映画を見るまではこの主人公が作り出した装置と理論が現在のコンピュータと呼ばれるものの基礎だった事、大戦中にイギリス内でドイツの暗号機「エニグマ」が解読されていた事、主人公の秘密がイギリス国内で違法で罰せられる行為だった事など、この作品で初めて知ったことが多い。特に日本国内はともかく、世界の歴史(特に裏側)を知るという意味でもこの手の映画は非常に価値があると個人的には思う。



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