秋華賞(G1)2021 参考レースまとめ
ローズS 回顧
ローズS 騎手コメント
アンドヴァラナウト 1着
(福永祐一騎手)「初めてのコーナー4つで、どういう走りをしてくれるか半信半疑でしたが、非常にうまく対応してくれました。もう少しスローで流れるかなと思いましたが、むしろこの形が良かったので。馬の後ろで、道中は一番いいポジションで運べました。有力馬が後ろから運んでいただけで、自分から動いたわけではありませんが、外に誘導すると鋭く反応してくれました。デビューした頃は気持ちだけで走っていたので、体とのバランスをフィットさせていくことが課題でした。デビュー戦から継続騎乗で、少しずつ伝えてきたことが実を結びましたね。まだまだこれからの馬ですが、G1でも勝負できるだけの能力を秘めていますよ」
(池添学調教師)「完璧な騎乗でした。デビューからずっと乗ってもらい、毎回馬に教えてくれています。気の入りやすい馬ですが、落ち着きが出てきました。前走の勝ちっぷりから絶対重賞でも通用すると思っていました」
エイシンヒテン 2着
(松若風馬騎手)「スタートは速かったし、先行したいと思っていた。テンから外に張るような感じで、直線も外に行きそうになりましたが、それで2着。力があると思いました。まだ課題があるので、難しいところが今後出てこなかったら」
アールドヴィーヴル 3着
(松山弘平騎手)「勝ち馬の後ろにつけていいところで競馬できましたが、勝負どころで反応しきれませんでした。最後はよく詰めてくれました」
(今野貞一調教師)「4コーナーで他馬に被されてかなり絞られました。そのため自分のタイミングで追い出せなくなって厳しい形になりました。それでも伸びてくるのですから気持ちのしっかりした馬ですね。4コーナーがもう少しスムーズだったらと悔やまれます」
紫苑S 回顧
紫苑S 騎手コメント
ファインルージュ 1着
(福永祐一騎手)「桜花賞で3着だった時の雰囲気に、よく似ていた。前走のオークスは2400メートルという距離をもたせるために、少し体を起こすフォームにしたが最後に脚が使えなかった。今回は桜花賞の時のフォームに変えてくれるように調整をお願いしていた。正攻法の競馬で、距離をごまかすことはしないと決めていたし、これでダメならマイル路線へと考えていたが、理想のポジションが取れたし、中山の急坂もこなしてくれたし、これなら阪神も大丈夫だと思う」
スルーセブンシーズ 2着
(大野拓弥騎手)「内枠だったけど思ったよりポジションを取って運べた。内から差すタイプじゃないけど2着に入ったし、こういうレースができたのは収穫」
ミスフィガロ 3着
(津村明秀騎手)「ゲートで立つ感じでも五分に出てくれた。開幕週の馬場で外から差してきたし権利を取れて良かった。これから良くなると思います」
札幌記念 回顧
札幌記念 騎手コメント
ソダシ 1着
(吉田隼人騎手)「1番にホッとしています。折り合いはついていましたし、いつでも動けるというのが手綱から伝わっていました。前半のレースで前に行っても止まらない馬場だというのは分かっていたので、最後は自信を持って追い出しました。春のG1はオークスで悔しい思いをしましたが、復帰戦でソダシらしい競馬をしてくれたと思います」
オークス 回顧
オークス 騎手コメント
ユーバーレーベン 1着
(M.デムーロ騎手)「感動しました。本当にうれしいね。調子はちょっとずつ良くなっていて、きょうのパドックで乗ったら(状態が良く感じたので)、この馬に乗ってよかったと思った。スタートがあまり良くなくて、最初は失敗したかなと思ったが、向こう正面になってスムーズになった。3、4角でペースが上がった時に楽だったので、直線はいつも通りに、じりじりと伸びてきました。距離は問題ないと信じていたんですけど、物見する心配はあった。最後まで頑張ってくれました」
(手塚貴久調教師)「前走フローラステークスでは体重が減ってしまったという反省点から、調教はフラットコースでしっかりやりたいということと、それ以外は気持ち軽めの調整に終始して、馬のストレスが溜まらないように注意してきました。追い切りは先週、今週と良い動きで、デビュー以来一番の出来だったと思います。本番も楽しめるかなと思っていました。位置取りは思ったよりも後ろになりましたが、レースが流れてくれて、今になってから、あの位置取りで良かったのかなと思います。4コーナーを回ってきた時も、しっかりとした手応えもありましたし、先頭に立つのが少し早いかと思いましたので、あとはもってくれと思っていました。岡田繁幸さんにも良い報告ができるのが一番かなと思います」
アカイトリノムスメ 2着
(C.ルメール騎手)「オークスで2着ですからね。いい競馬ができました。ペースが遅かったので最初は引っ掛かりましたが、その後はソダシの後ろでスムーズな競馬ができました。ラスト300メートルはよく伸びてくれましたよ。これから体が大きくなってパワーアップできると思うので、先が楽しみです。もっと良くなる馬ですよ」
(国枝栄調教師)「ソダシを負かせればと思っていましたが、仕方ないですね。アパパネとよく似ているので段々と良くなっていく馬です。秋にはもっと良くなるでしょう。秋の目標は秋華賞で、その前に一度使うかどうかということになると思います」
ハギノピリナ 3着
(藤懸貴志騎手)「この馬の競馬に徹しました。エンジンのかかりが遅いので、ラスト6ハロンから意識して、最後の4ハロン、800メートルに賭けました。勝った馬が理想的なタイミングで動いてくれたので、これ以上ない展開になってくれたし、あとは自分のタイミングで、悔いのないように仕掛けました。ピリナを信じて追って、馬も頑張ってくれたんですが、坂を登ってあと100メートルで苦しくなってしまいました。でも、この大きな舞台で3着ですし、勝った馬とも1馬身くらしか差がありませんからね。十分にやれることが分かったので、また秋に大きな舞台に戻ってきたいです。いい経験をさせてもらいました」
桜花賞 回顧
桜花賞 騎手コメント
ソダシ 1着
(吉田隼人騎手)「最高に気持ちいいです。プレッシャーはありました。話題だけで本当に強いのか?と見られていたので、見返してやろうと思っていましたし、実力をつけて馬が成長してくれていると思います。おりこうさんに競馬ができていて、今後のローテは未定ですが、先は無限大にあると思います。(クラシックは)ジョッキーになって挑戦することはありましたが、これだけの馬で挑めたのは光栄ですし、結果を出せたのは財産になります。これからも期待を裏切らないよう、人馬ともにがんばります」
ファインルージュ 3着
(福永祐一騎手)「期待通りの走りでした。勝ち馬とは完成度の違いだと思います。この馬の伸びしろを感じました。その中で強い上位2頭を相手に僅差の競馬をしてくれたことで、将来性に期待を持てる走りでした。今後が本当に楽しみです」
アカイトリノムスメ 4着
(横山武史騎手)「ソダシより前の位置が欲しかったのですが、ポジションはある程度悪くない所につけられましたし、終いも良く伸びて頑張ってくれたと思います」
アールドヴィーヴル 5着
(M.デムーロ騎手)「頑張りました。スタートがとてもよく、良いところで運べました。直線はスムーズに外に出して、前の馬が止まって、一頭で上がっていく形になりましたが、前が止まりませんでした。まだ馬は成長中です。能力はあります。しかし一生懸命走っていたら疲れてしまいます。まだ経験が少ない馬ですからこの後もっと良くなってきそうです」
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