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📘<生徒へ>039 「ついてないや!」となげく前に 振り返ってみよう 自分は全力を出し切っただろうか これが精いっぱいだったのかと 「ついている人生」は 待っているだけでは手に入らない 幸運は持てる力を出しつくしたときにだけ 天が与えてくれるプレゼントなのだから

📘<生徒へ>034 もし自分が悪いと思ったら 勇気を持とう 勇気を持って 自分の弱さと向き合おう 勇気を持って 自分の間違いを認めよう 勇気を持って 謝ろう 勇気を持って 自分を変える努力をしよう 自分の非を認める勇気は 勇ましくは見えないが 一番むずかしい

📘<生徒へ>030 私には友人がいる 私には家があり家族がいる 私はジーンズを持ち鞄をもっている でもそれらは「私の物」ではない 人は何も持たずに生まれてきた 今持っていると思っている物はあとから 手に入れたものだ 人は実は何も持っていないのだ 何も持たない自分自身以外は

📘<生徒へ>037 嘘をついてはいけない 嘘はそれをごまかすための嘘を生み 身動きがとれなくなる あなたは人生を自分で選んでいく 影響を受ける人はいるかもしれない でも生き方はあなたに任されている 人生は自分で選んだ通りにしかならない あなたはあなたが一生をかけて作っていく

📘<生徒へ>031 チャンスのクラゲは いつも廻りに漂っている 気付かない内にすれ違う いつも探している者だけが気づいて すれ違う前にキャッチする 運よくチャンスを手に入れても 不誠実に接していると 触手の毒の反撃で ピンチに転ずる チャンスのクラゲは 今も傍に漂っている

📘<生徒へ>033 さあ出発しよう 今が始まりのときだ 目の前に開いている新しい扉に向かって歩き出そう 無謀に見えても 今すぐその扉をあけ 新しい世界にふみ出そう 見慣れた風景を捨てよう カラをやぶり 昨日から抜け出すんだ 始めることを続ける限り 人は進歩する

📘<生徒へ>038 朝起きると幸せの予感 今日はきっといいことがある 窓を開けると白モクレンが香る 冷たい水でのどを潤し ザブザブと顔を洗う 昨日までのどんよりした雲は もうどこかへ行ってしまった 手を切るような冷たい水も 優しく柔らかに姿を変えた 春待ち草よ 春はすぐそこ

📘<生徒へ>036 その茶色の子犬は お母さんの匂いの残った毛布のそばで しっぽを振り毛布にじゃれついている 毛布がぼろぼろになり母の匂いも消えたころ やっと一人だと気づく いずれ巣立つときがやってくる 毛布にしがみつき続ければ 新しい場所では生きていけない

📘<生徒へ>032 試験がせまってきて だんだん自信がなくなっていく 失敗したときの言い訳を一日中考えている でも言い訳は何の役にも立たない 今日から始めればいいんだ これから、これから 自分の肩をポンとたたく気持ちで 何度でも口に出して言ってみよう これから、これから

📘<生徒へ>029 どんなに現実と離れていても 夢は諦めない限り手が届く 明日を見つづけよう 夢は「予定」だと自分に言い聞かせよう 「予定」のために今日やるべきことを やっておこう どんなに失敗しても 夢は消えない だけど夢を諦めた瞬間 夢はあとかたもなく消えてしまう

📘<生徒へ>028 あなたは大切だ あなたの命はかけがえがない 自分の大切さを知ることは うぬぼれやジコチューとは違う 自分を傷つける人は 他人も平気で傷つけてしまう 自分の大切さが分からない人は まわりの全てのことの尊さに気づかない

📘<生徒へ>021 家には心開かぬウサギがいる 抱き上げようとすると抵抗する 心開かぬウサギは 寂しさに耐えられない ほったらかしにされると 後ろ足で床をタンと叩く 家族に愛されているのに 愛されてないと思っている ぼくたちは味方だ 君を傷つけようとしているのは 君だけだ

📘<生徒へ>035 おかえり! ずっと待っていたよ 君が帰ってくるのは ここしかないから おかえり! 一人ぼっちになって ずいぶん無茶したらしいけど 帰ってきて 本当によかった おかえり! 君は一人じゃない 遠回りしたって 道に迷ったって 帰る場所があるんだ

📘<生徒へ>026 嘘をついたときは すぐに気づいて 叱ってください 頑張っているときは 黙って見守って 私にパワーをください 心が折れてしまったときは まあそんなこともあるさと 微笑んでください 人を傷つけてしまったときは まっすぐ私の目を見て 謝る勇気をください

📘<生徒へ>027 トンボの幼虫はヤゴ 蚊の幼虫はボウフラ 幼虫はみんな成虫になるために 準備をしている 準備が間に合わなかった虫たちは 成虫になれない 冬の寒さに負けてしまう そうならないように幼虫のうちに いっぱい食べて栄養を貯めておく じゃあ、君たちヒトの幼虫は?

📘<生徒へ>020 どうせやらなければならないことなら さっさと済ませてしまおう それが面倒なことなら なおさら ほったらかしはやめよう さらにこじれて 取り返しがつかなくなる いつまでも迷うばかりなら 「なるようになるさ」とやり始めよう 最初の一歩があるから 二歩目がある

📘<生徒へ>024 見上げると吸い込まれるような青空 泣きたいくらいに懐かしいのに 遠くに湧き立つ入道雲 楽しかった思い出に手が届きそうなのに あぜ道に広がるひまわり畑 黄色い絨毯が蜃気楼のように揺れた むせ返るようなせみの声が一瞬止まり 懐かしい声が聞こえたような気がした

📘<生徒へ>019 友だちを裏切ってはいけない 喧嘩をした友達は 戻ってくるかもしれないが 裏切られた友達は 二度と戻ってはこない 大切な人に甘えすぎてはいけない 裏切っても許してくれると 勘違いしてはいけない 本当に裏切ったら いくら謝っても その人はあなたから去っていく

📘<生徒へ>015 人に嘘をつくことは 良くない でも自分に嘘をつくことだって 良くない 人を傷つけることは 悲しい でも自分を傷つけることは もっと悲しい だから心が重くなったとき 自分に問うて見よう 自分は何を望んでいるのだろう?

📘<生徒へ>025 雨上がりの水たまり 勢いつけて飛び越えろ 着地の足跡 自己主張 一つ越えたその次は 深くえぐれた車のわだち 足を取られてすってんころり 泥にまみれてぬれねずみ 涙をぬぐって見上げれば 真青な空にひこうき雲 明日はきっといい天気 今日よりいいことありそうだ

📘<生徒へ>017 何匹かの金魚が 一匹を追いかけまわす 執拗に交代しながら 尾びれをつつく ボロボロになって 次の日に死んだ 次のターゲットは 死んだ金魚と同じ赤白のぶち 攻撃するのは素早い赤 ぼくの心は学校に行っていたときのように またささくれ立ってしまった

📘<生徒へ>018 あなたのウサギが死んでしまったら 思い出を遠ざけるのはやめよう 思い切り泣こう 悲しみにふたをすれば 心の穴がいつまでも残る つらいけど、真っすぐ死顔を見よう ウサギは泣きながら、逝ったんじゃない そう信じさせてくれ

📘<生徒へ>016 朝起きたとき 「頑張れる」と予感のする日がある 冷たいミネラルウォーターを一気に飲みほし 窓を開けると さわやかな空気が 部屋の中を吹きぬける 閉め切った部屋で勉強する姿は ひた向きな形 でも本当に集中できるとき 人は涼しい顔で机に向かう

📘<生徒へ>006 何かを決めるとき 思い悩みぐずぐずしてしまう 悩んでいるうちに よどんだ池が腐っていくように 「ほったらかし」が腐っていく 「えい、やっ!」と決めたことは 思い通りの結果に ならないかもしれない でも必ず新しい水が流れ込み 新しい今がスタートする

📘<生徒へ>001 もうダメだと思っても 本当はダメじゃない 最後の最後までどうなるかなんて だれにもわからない だからあきらめずに続けてみよう 投げ出さずにしがみついてみよう ダメに思えていたことが 少しずつほどけてくる 逃げ場のないダメの向こうに 明かりが見えてくる

📘<生徒へ>013 ここを越えなければ行けない場所がある 途中は迷路の森だ ここを越えたとき 初めて手に入る物があるのに 登り始める前から 天気と風向きの心配ばかり 最初の一歩をふみ出そう! そして恐れることなく まっすぐ進もう!

📘<生徒へ>022 懐かしい家族の顔 暖かいこたつ 勉強しなさいと叱る声 合格を喜ぶ笑顔 病室で握った冷たい手 少しずつ輪郭がぼやけていく あそこにあった温もりを 探したけど あるのはヌケガラだけ 共に生きていくことは楽しいけど 共に生きていた思い出は寂しい

📘<生徒へ>023 まっすぐ見えても、紆余曲折 がんばり続けて四苦八苦 終わりの見えない旅だけど ゴールを信じて精一杯 ときにはがけから転げ落ち 満身創痍で絶体絶命 だけど捨てる神ありゃ拾う神あり がけの底へクモの糸 人間万事塞翁が馬 終わり良ければ全てよし

📘<生徒へ>005 答が見つからず、なやむことがある それが算数の問題なら解答集に書いてある では友だちとの関係でなやんでいるとき どこに答が書いてあるのだろう 私たちはどこかに答があると考えてしまう でも答えは一つじゃない 打つ手は無限だ 自分でだした答を信じよう

📘<生徒へ>007 命には限りがある つまりタイムリミットがあるのだ そのことに気付いている人は 約束の時間を守る努力をしている 時間に遅れることは 待ってくれている人の時間を 奪うことだと知っているからだ 約束の時間を守ることは 他の人を思いやることだ