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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #9

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #9

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ ◇全セクション版 8 ← 「ハンニャアアアアア!」オオカゲは鎌首を巡らせ、天守閣を睨んだ。観衆たちも怪訝そうにした。銅鑼は彼らの認識にない音だった。タイクーンすらも、その音をコンマ数秒訝しんだ。ゆえにニンジャスレイヤーが先手を取って仕掛ける事となった。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは赤黒の風となった!  前傾姿勢で飛び出したニンジャスレイヤーに、タイクーンはヤリ・オブ・ウォーロードを繰り出した。信じ難いリーチで伸び来たるヤリは、手の

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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #8

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #8

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ ◇全セクション版 7 ←  クセツというニンジャは、ネザーキョウのセンシ達の頂点に立つアケチ・シテンノの一人であって、その真の名を、ランマル・ニンジャといった。  戦国時代において、ランマル・ニンジャ、すなわち森蘭丸は、戦国武将である織田信長に心酔した小姓であり、油断ならぬ斥候でもあった。驚くべきことに、その涼やかな美少年は実際、リアルニンジャとしての強大な力を秘めてもいたのである。  織田信長が決戦兵器・安土城を起動させた際、蘭丸

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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #7

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #7

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ ◇全セクション版 6 ←  コトブキが凝視する先、ニンジャスレイヤーとタイクーンは再びぶつかりあった。ニンジャスレイヤーの背中の火は禍々しい。しかしそのカラテは、何よりコトブキが知るカラテだ。だからコトブキはもはや何も恐れはしなかった。「……何ですか? タキ=サン!」『千載一遇のチャンスだ』「言ってください!」 『リコナーはネザーキョウの圧政で封じられてきたネットワークを今まで生かしてきた。それがキいて来てるッて話だぜ。オレらはナガシ

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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #4

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #4

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ ◇全セクション版 3 ← 「そんなものに、何の価値があるものか」「オジサンが興味なくても、マーケットにはあるんだよ」崖の横穴から這い出したニンジャの男女、モモジ・ニンジャとグラニテは、身体の埃を払いながら、なお言い争いを続けていた。「ま、ワシの知った事ではないの。愚かな文明人どもよ」「ネザーキョウみたいな事言ってさ」 「ネザーキョウ? 笑止! ワシは太古の知識を蓄えし強大なニンジャであるとともに、真の知識・文化・雅には敬意を払うもの也

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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #3

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #3

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ ◇全セクション版 2 ←  煤まみれの黒鉄のナタで武装したオニの軍団が、荒々しい叫びをあげ、丘を駆け下りてくる。その数、数千。怒涛の如く押し寄せ、アケチと真正面から激突した。アケチは両足でネザーの荒野を踏みしめ、四本腕を振るった。瞬間、衝撃で1ダースほどのオニが木っ端微塵の肉骨片となって弾け飛んだ。  アケチ・ニンジャと鬼の軍勢の戦いは数時間にも及んだ。鬼たちはついに恐れをなし、散り散りに逃げていった。アケチは斬ったヘグイの触手を掴み

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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #2

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #2

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ ◇全セクション版 1 ←  本能寺へと至る大竹林には、命持たぬ青銅の鎧武者が立ち並んでいた。それらは微動だにせず、列をなし、道を作る……明智光秀を迎え入れるように。織田信長が何を望んでいるかは、直ぐに解った。「此処よりは我独りで参る。一対一のカラテよ」明智は手勢を竹林の外に待機させ、独り踏み入った。  そのとき竹林を満たしていた張り詰めた空気の、何と心地よかった事か。裏切りへの報復と怒りに拳を震わせながら、一方で、これから起こる一騎打

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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #1

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】分割版 #1

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ ◇全セクション版  フクロウは空を滑った。異彩の空の下、ネザーキョウ首都ホンノウジは水を打ったように静まり返っていた。五重塔が抱える紫の火も、方々で噴く炎も、どこかしめやかだ。フクロウの視線は、都の中央、ホンノウジ・テンプル城の天守閣の上で、黒ぐろとした影が身じろぎするさまを捉える。 「ハンニャアアアア……!」オオカゲは首をもたげ、空を乱れ舞うパルスに向かって咆哮をあげる。フクロウは注意深く稲妻に紛れて飛び、やがて天守望楼、姫達に酌をさ

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S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】全セクション版

S3第9話【タイラント・オブ・マッポーカリプス:前編】全セクション版

総合目次 シーズン3目次 S3第8話【カレイドスコープ・オブ・ケオス】 ← 1  フクロウは空を滑った。異彩の空の下、ネザーキョウ首都ホンノウジは水を打ったように静まり返っていた。五重塔が抱える紫の火も、方々で噴く炎も、どこかしめやかだ。フクロウの視線は、都の中央、ホンノウジ・テンプル城の天守閣の上で、黒ぐろとした影が身じろぎするさまを捉える。 「ハンニャアアアア……!」オオカゲは首をもたげ、空を乱れ舞うパルスに向かって咆哮をあげる。フクロウは注意深く稲妻に紛れて飛び

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