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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #9

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #9

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 8 ← 「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」カネトはドーンブレイドを殴って怯ませ、更に繰り返し打撃をくわえた。ドーンブレイドの装束は焼け焦げており、気力で動いている状態のようにも思えた。だが、カラテは絶えていない!「イヤーッ!」「グワーッ!」殴り返す!  勇ましい火を噴き、忌まわしき五重塔を連ねるホンノウジの都が後方に遠ざかる。トムが懸念してい

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #8

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #8

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 7 ← 「サフォサフォス…」バシャバシャと運河の水面を撥ね、固形物ともゲルともつかぬ奇怪な塊が触手を震わせ、歌うような呻き声をあげる。「増えてきたな」トムが呟いた。彼は注意深く進行ルートを調節する。不用意に近づくべきではない。「どうも、こう……」カネトは気にかかっているようだった。「多い」  ドヒュ、ドヒュドヒュ、対岸から射掛けられた矢が、モーターボートを危うくか

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #7

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #7

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 6 ← 「ハァ……クソッ」瞑想区を進みながら、アシュリーはカメラを構え、カラテの都に突如現れた静謐の地を収め始めた。「何やってる」ジェフが咎めた。アシュリーは睨み返す。「アルカナムの任務を完遂する」彼女は苦しげだった。サイバネティクスといえど無視できぬ傷だ。「博士はもういないんだから」 「無理すんな。首から下、全部機械じゃないんだろ」「黙ってろ。戦闘が始まったら撮影どこ

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #6

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #6

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 5 ←  カァン! カァン! カァン! カァン! 外では警報鐘が鳴らされ続けていた。ファイアストーム隊は表口・裏口に銃を向けて、スシ・バーに籠もっていた。床にはレザが横たえられ、トムがメディ・キットによる処置を試みていた。カウンターの裏では拘束された従業員が震えている。  レザの傷は絞首台だけではない。スリケンの傷も重かった。「しっかりしろ。後は、逃げるだけだ」トムは処置を終

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #5

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #5

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 4 ←  マレボルは目を剥いた。フォース・スリケンは超自然タタミの壁が完全に阻んだ。間合いを取ろうとするが、クレイグは彼の背後に壁を出現させ、それも遮った。「き、貴様……!」マレボルは驚愕をもはや隠せなかった。クレイグは踏み込み、脚を、腹を、胸を打撃した。「イヤーッ!」「グワーッ!」 「終わりだ」クレイグは断頭チョップを構えた。マレボルは呻いた。「私は高貴なる種……貴様ごとき野蛮人

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #4

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #4

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 3 ←  クレイグは前方を、カネトはそれ以外の方向を警戒しながら、溶岩の川沿いを進んだ。凄まじい熱気で、目を開けるのにも難儀する。「クソクソ溶岩川だ。俺らがニンジャじゃなけりゃ、この熱だけで死ぬんじゃねえか?」カネトは言った。「どうしてコイツらは平気でいやがる」道々、石を積む奴隷を見る。 「ヘヒィ……」奴隷達は目で2人を追いながら、その間も小石積みに執着していた。「訊きたいのは俺の方だ」

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #3

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #3

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 2 ←  護送トラックに向かい合って座る5人は皆、茶色装束のチューニン階級である。彼らの表情はいかめしく、不安と警戒のアトモスフィアは消えなかった。カネトは沈黙に耐えかね、隣のジェイソンに話しかけた。「なあ」「……どうした」彼だけがカネトの知り合いで、他の3人は他所の奴らだ。「どう思う」 「何が」「つまり、これから何があるかだよ」カネトは言った。ジェイソンはカネトを見た。「そりゃあ、カイデンだ

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #2

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #2

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 ◇3 1 ← 「心を平静に保て」クレイグ隊長が低く言った。「恐れたり、おかしな動きをすれば、たちまち誰何される」隊長の声がトムの精神をあるべき位置に戻してくれた。彼らは合掌チャントを再会し、再び歩き始めた。「奴らは一心不乱だ」と、ヒロ博士。「市中で乱暴狼藉をするが、カラテを畏れている……」  岩山から降ってくるカラテシャウトに怯えながら、彼らはボンズらしく穏やかに進んだ。騎馬のゲニンと一度すれ違ったが、ゲ

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #1

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #1

◇総合目次 ◇全セクション版 ◇初めて購読した方へ  ◇1 ◇2 1  空は赤い。廃墟の一角、トム・ダイスは岩のような背中をまるめ、木の枝をナイフで削る作業に没頭していた。もともとあまり喋らない男ではあったが、昼に周囲を偵察してきたフィルギアが、「俺らの後をついて来ている奴が居るようだ」と伝えてから、ますます言葉数が少なくなった。  トムの要請で当初の進路を外れ、ヨークトンに近いゴーストタウンで夜を待つ事になった。「そろそろ教えてくれよ」フィルギアは血抜きしたカラテラビ

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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】全セクション版

S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】全セクション版

総合目次 シーズン3目次 S3第5話【ドリームキャッチャー・ディジタル・リコン】 ← 1  空は赤い。廃墟の一角、トム・ダイスは岩のような背中をまるめ、木の枝をナイフで削る作業に没頭していた。もともとあまり喋らない男ではあったが、昼に周囲を偵察してきたフィルギアが、「俺らの後をついて来ている奴が居るようだ」と伝えてから、ますます言葉数が少なくなった。  トムの要請で当初の進路を外れ、ヨークトンに近いゴーストタウンで夜を待つ事になった。「そろそろ教えてくれよ」フィルギア

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