NS140字小説アンド詩大会

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鈴蘭のような君の事が好きだった でも君はこの世界から姿を消した なんでだろう、なんでいなくなっちゃったんだろう 考えても答えは見つからない 問いかけてもいないんだから答えが帰ってくるはずがない 『ねぇ、早くこの世界に帰って来てよ  そしてまた一緒に笑い会おう』

「大切な人の中に生き続けたい」ってよく聞くけど、 それってきれいごとでしかないよね だって、残された側は、思い出すたびに悲しくなるでしょ 思い出はなくしたくないけどいっそ、忘れられるなら忘れたいよ いくらその人のことを想ったってむなしいだけなんだから

私は自分で言うのもなんだけど、よく笑う なんで笑っているのかはよく分からない 分かろうともしない 全てどうでもいいと思っているから、知ろうともしない 心の中で問いかける 「私は何故笑っているの?」 何か面白いことがあったわけではないのに 毎日がつまらないのに 今日も私は笑っている

終わりは突然やってきた 何かを積み上げていくことはとても時間がかかるし大変なことだ でも壊れていってしまうのは呆気ないくらいに一瞬だ 私たちはいつも通りにいつも通りのことをして今を過ごしている いつも通りが何なのかも知らずに いつか壊れてしまうことも知らずに

どうして空は青いの? どうして空は赤色に変わるの? どうして海はしょっぱいの? その当時の私はすぐにでも答えを聞きたいのに お父さんは教えてくれないの 大人になった今ならわかるよ どうして空は青いの? 私はこう言った。 「どうしてだろうね…」  

2年前

「亡くなった友人に…」 と亡くなった人のために花束を買っている人、 その中で小さな子供がやってきた。 「お母さんにカーネーションを買ってあげたいの…お金がなくて花が1本しか買えないの…」 私はその子に1本のカーネーションをあげた。 「気持ちがあれば花の数なんて関係ないよ」と…

2年前

降り続く長雨、じめじめとした空気・・・私の心も、濡れていく。 こんなもの、早く降りやんでしまえ!!雨なんて・・・ 『でも、そんな雨だからこそ、輝くものがあるんだよ』 露に濡れたあじさいが、私にそう微笑みかけた。 ――― うん、そうだね。 やっぱり雨だって、素敵かもしれない。