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生命を賭した インディアン・ポーカーで 敗けてしまつても 悲しんでくれる人がゐたなら 本当に敗けたのは のうのうとしてゐるゲーム、そのものだ 神は降りて來る時 何かを「憑坐」にする さうしないと人間どもには 不可視なのだ、聖性と云ふ奴 だが神 憑依し間違へた! 然るに、ゲームは?

眞夜中に効きもせぬ薄い珈琲飲みべたべたと巳が身を嗅ぎ廻る//怪畸譚美女にがつがつ当たり過ぎ大体がつがつなんて形容やだね//落款を作らなくちやな我が雅號知らしめるニエット自分の愉しみ//ザ・狂気と云ふ名の樂團本質はやいのやいのと音樂します//人生即雷鳴號泣交代的深夜云々的秘密曝露体

人間は皆、ホモセクシャルになるべきだ と言ひ放つたのは ルー・リードだつたつけ? 70年代中葉NYで、俺の情婦と呼んだのは美少年。 ルーはどつちでもイケた、が 自分の態度としてゲイを選択した迄の話。 〈鋼鉄のノイズ白い息黑い唄 くにを〉 はゝ、己も上手くなつたね 取り入るのがさ。

郊外型の百均ショップは 何処そこにどんな商品置いてあるつて パネルが貼られてゐても 却つて分からなさが増幅 アレン・ギンズバーグの詩 「カリフォルニアのスーパーマーケット」は 物質文明への苦情だつたけど 百均での彷徨は似てゐる - 〈贈り物?いや百均の冬見にね くにを〉つて事だ!

〈一晩を暖房点けてまた消してその内ドラマも挟まつて來ら くにを〉 本当かなあ そもそもドラマつて必要なのかな 文する事に 私の脳に答へは駐屯してゐなく 飛行機は飛び立たなかつた さあどうする?何を書くのだ - 〈馴れぬ猫心は野良や冬ふつふつ くにを〉 ふつふつ湧き立つのは何か、か

【短歌】音樂はこん畜生ではありません書き惑ひてアイラー聴くに//板橋を踏んで行きける竹林の見事な寺は偽記憶なのか//燦々と冬陽反射する水面に合鴨だろか何かはゆき者//とき悪しく青姦の男女追ひやつて遺跡を捜す大ふじみ野市//一首詠むつもりが寝てゐる居眠り歌人笑つて下さいまあそんな歌

【短歌】ストップ頼むガンプラの話やめてくれついでにカラオケ・ルパンの歌も//私と深く絡み合ふのは今夜私致し方なく自撮りするかも//蜂の子を美童に食はせ何をかを企む中年徒花男//そんぢやまたと吾妹子に手を振つた時哀れがましきどつちだ己か//江戸無血開城即ち革命と戯れた者の樂土始まる

【俳句】納豆売り「どうだね今日はミスター地獄」//少しづゝ瓦解せねばとマフラー取る//やーさんになつた竹馬の友とおでん//懐手爛々の眼伏せ狂天才//足の他皆温かく明けても冬//塹壕のごとトレンチコートだらけだ//振り向けば素寒貧ならではの着膨れ//マックならいゝよと愛込め火宅火事