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日が経って衰えた花を濱田伸一さんの花器に生けました。器は花のあるがままを受け入れて一体化しました。濱田さんは苦心の末に、故郷の土と花の釉薬を使った焼物「スイトピー灰釉陶器」を始めました。作品の多くは優美な姿をしていますが、この器には渦巻く帯が描かれ、秘められた苦悩を伝えています。

倉敷市船穂町の濱田伸一さんによる陶器のオルゴールです。収蔵曲はコブクロの「蕾」です。「蕾」は多義的な曲ですが、このオルゴールが奏でる「蕾」は、原料になった船穂の山土そのままに、ひなびた、滋味に溢れた味わいです。魂に直接染み込むのではなくて、ふわっと寄り添って包んでくれる感じです。