角川ソフィア文庫・2020年

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◆漢文訓読の歴史や「西欧語訓読体としての現代日本文」という指摘(柳父章『日本語をどう書くか』)に触れると、改めて外国語を学ぶ意義を感じる。 ①日本語を理解するために ②自分とは異なる感じ方や考え方を、自文化にひきつけてしまうのではなく、相手に中に入って分かろうとするために

◆名詞(とりわけ漢字二字のそれ)は使いやすく文を短くするために愛好しがちであるが、使わないことはできないとはいえ、名詞から距離を置くことも大切。工夫された新しい文体を探りたい。 佐藤信夫「名詞による思考」『レトリックの消息』所収 柳父章『日本語をどう書くか』175~200頁

◆「およそ言葉感覚は、言葉と現実との微妙なずれをチェックする機能を持っている。言葉感覚がどこかずれた言葉、言葉使いは、そのような言葉を操る思考が、現実に対してどこかずれているのである」(柳父章『日本語をどう書くか』198頁)。言葉への関心は現実をどう捉えるかという実践課題に直結。