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植物の種子を口に含むのがこわいことについては、うまく説明がつかない。幼い頃から両親にも不思議がられてきた。正直を言えば見るのも苦手で、いつも隠してもらう。何か生命力のようなものが感じられるのだと思う。それを一緒に口内に含み、うまく分離して出すことができない。直に触れるのがこわい。

梅も然りで、こわくてうまく食べることができない。誕生日が梅の季節なので、梅を手にいれ梅酒にするのがたのしみのひとつなのだが、我ながらつくるのだけは上達し、梅の実を丸々と仕上げることができるようになっても、やはりこわく、さしてお酒も飲まないため殆ど実家に移し両親や人にあげてしまう。