あのね あまりにあの子が泣くものだから。 その時の、わたしは 自分の気持ちを封じたらしい。 誰もいない夕方は、 1人泣くにはほどよい時間。
目覚めると 大きな空白が家の中に 離れることを寂しがり、 泣いた娘は、昨夜のうちに 京都へ戻った。 横になったまま、耳を澄ますと ウグイスの声 高らかに放たれる鳴き声は、 新たな春を楽しむかのよう。 成長過程のセンチメンタル 今だからこそ。 親冥利に尽きるとも思う。