心の次

「心」の生まれた日 (2)身体文字(語) 01

「心」の生まれた日 (2)身体文字(語) 01

<「心の次」の時代に向けて>に書いたように漢字の発生時には「心」という文字がありませんでした。でも、「心」的なことはあったはずです。ならば代わりに何を使っていたか。紀元前のものである『論語』や『イリアス』を読むと、「心」の代わりに身体文字(身体語)を使っていたということがわかります。今回と次回は「心」の代わりに使われていた身体文字や身体語について見て行きます。 ▼身体文字・身体語とは 前回は不惑の「惑」の字が孔子が生きていた時代にはなかった、ということを書きました。このほ

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「心」の生まれた日 (1)

「心」の生まれた日 (1)

「心」の次の時代を考えるために、まずは「心」が生まれた日を見てみたいと思います。『論語』や『古事記』や『聖書』や、楔形文字で書かれたもの、甲骨・金文などから見ていきますね。今までブログや本で書いてきたことに、ちょっと手を加えて書いていく予定です。今回はイントロで、「四十にして惑わず」というのはちょっと違うんじゃないの、というお話です。 ▼不惑とは限定しないこと 「心」が生まれたちょっとあとの時代の本として読んでいみたいものは『論語』や『聖書』、あるいはさまざまな仏典があり

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優雅な貧乏生活 その1

優雅な貧乏生活 その1

差別としての「貧困」について前回に書きましたが、今回はその貧乏を楽しんじゃおうという「優雅な貧乏生活」についてです。「これこれの貯蓄がなければ幸せな老後は送れない」という、老後の不安をかきたてる脅し文句の洪水に屈することなく、少ないお金で優雅に暮らす方法を江戸時代の俳人たちの生き方から学んでみようと思っています。 今回は、そのイントロ。このシリーズ(優雅な貧乏生活)は、気が向いたときなどに書いたり、他の方にお願いして書いてもらったりします。 ちなみに今回の写真は、前回の写

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人形劇『イナンナの冥界下り』#1試演会

人形劇『イナンナの冥界下り』#1試演会

人形劇『イナンナの冥界下り』の第一回試演会を行いました。その様子のレポートです。 古代メソポタミアの神話である『イナンナの冥界下り』を、アーツカウンシル東京の長期助成を得て2015年から3年間上演して来ました。その最後は、イギリスのロンドン大学とリトアニアの国立ドラマシアターでの上演でした。 その詳細はこちらにありますので、ごらんください。 3年間の長期助成も終わり、『イナンナの冥界下り』は新しいフェイズに入りました。ひとつは人間が演じるものから、人形が演じるものへの変

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「心の次」の時代に向けて

「心の次」の時代に向けて

こんにちは。安田登といいます。能楽師をしています。 しかし、ここでは能の話はあまりせずに「心の次」の時代の話をしていこうと思っています。このことについて何冊か本を書いたり、古代(正確にいうと前・古代)の神話を上演したりしています。 上の写真は、前・古代の神話のひとつであるシュメール神話『イナンナの冥界下り』の開演前の様子です。 イギリス(ロンドン大学)とリトアニア(国立ドラマ劇場)で上演しました。セリフはシュメール語で、女神イナンナは人形で演じました。ぶら下がっているの

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