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「初めての人生の歩き方」(有原ときみとぼくの日記) 第44房:ほぼ100字小説始めました。そして鬱について。

草原では野生のカステラたちの大移動が始まろうとしていた。カラメル色の薄ら甘い羽根を広げ一匹が飛び立つと他のカステラたちも一斉に後を追った。彼らが目指すのは一年を通して黒い雨が降るという黒糖海岸だ。そこには雌のバームクーヘンたちも産卵に押し寄せる。タイ焼きの私は泳いで現地へ向かう。