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倉敷一陽窯2階喫茶のぜんざいです。普通は漆器の碗で食しますが、ここでは備前焼の器で出されます。備前焼は土だけで造られ薪の炎で焼成されることで、同じ意匠でも形・表面に一つ一つ個性があります。器と粒あんとの相互作用や、唇との触れ具合で、味覚がその都度変化し一期一会の体験が連なります。

10月も中旬を過ぎましたが、日差しの下では汗ばんできます。冷たいスイーツが欲しくなって倉敷一陽窯の2階喫茶に駆け込みました。黒ごまきな粉のソフトクリームを注文し、格子窓から町の甍を眺めていると、器が運ばれてきました。ちょうど差し込んできた日差しで、卓上の小宇宙は秋色になりました。