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研究ノート 福島第一1号機のコンクリートペデスタルの下部の炉心溶融物との接触部のコンクリートが、厚さ1.2 mの全周にわたり約半分が溶け、基準地震動と二種類のスタビライザーの存在とコンクリートペデスタルの設計時の安全係数と燃料含む原子炉全重量540 tの約100 t減少と垂直方向の鉄筋(直径5 cm)の存在から、総合的に考察し、強度的に、耐震性への懸念は、少ないと推定できます(通産省管轄原子力安全解析所に在職中(1984-88)の原発の安全審査のための計算をした時の経験を基に「概算条件の提示」)

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(続き)現実は、考えられないことではなく、事故の様子からして、推定できていたことですが、直接、カメラで、撮影できて、定量的な評価ができるようになったことは、大きな進展です。

福島第一1号機のコンクリートペデスタルの下部の炉心溶融物との接触部のコンクリートが、厚さ1.2 mの約半分が溶け(正確には分解、1300 ℃)、鉄筋が剥き出しになっていますが、鉄筋の溶融温度は、1500 ℃以上ですから、コンクリートが分解し、鉄筋が残っていても、矛盾していません。

(続き)コンクリートペデスタルの下部が、全周にわたり半分かそれ以上も溶けていれば、製造時の安全係数から考え、最大想定地震を基に、耐震計算してみないと、何とも言えないくらい厳しい現実で、2号機の落下溶融物は少なく、心配なく、しかし、3号機は、1号機と同様でしょう。

福島第一原発5号機X-6点検口とコンクリートペデスタルの観察(2022.12.9、見学・調査。デブリ取り出しの事故炉1-3号機の原子炉直下に入れないため、事故炉でない5号機の同様現場調査。1-3号機では、英国製ロボットシステムをX-6から入れ、原子炉直下を経て、コンクリートペデスタル内のデブリを取り出す歴史的難工事)

私の12月中実施の福島第一サイト総合的調査