アセアン情報

70年以上も戦い続ける
ミャンマーの少数民族武装勢力

70年以上も戦い続ける ミャンマーの少数民族武装勢力

全土を直接統治したことがない連邦政府 ミャンマー国民の約7割はビルマ族が占めるが、残る約3割は135もの少数民族で、計20ほどの武装勢力が活動している。NLD(国民民主連盟)政権が目指した民族和解が進まなかった理由について、アウンサンスーチー党首は「複雑な国だから」と弁解したものだ。1948年1月4日にミャンマー(旧ビルマ)が英国から独立した頃から、カレン民族同盟(KNU)やカチン民族解放軍(KIA)は、分離独立を目指して70年以上に及ぶ世界でも最長の戦いを続けている。ミャン

有料
200
日本がタイで築いた自動車生産拠点
東南アジア最大の牙城が崩れる予感

日本がタイで築いた自動車生産拠点 東南アジア最大の牙城が崩れる予感

SAICモーターCPとGWMが日本車猛追 80年代後半に日本の製造業が円高問題回避とコストダウンを求めて投資ラッシュしたタイ。特に自動車産業は東南アジア最大の牙城を構築した。しかし、近年では中国の存在感が、それこそ巨大化している。中国が国策で進める「一帯一路」に関連した高速鉄道建設など、中国のタイ投資ラッシュが止まらない。それでも、長年に渡り日本企業が圧倒的存在感を高めてきたタイの自動車産業に限っては中国企業に脅かされる日は来ないはずだと考えてきた。  しかし、中国の大手メ

有料
200
ミャンマーZ世代の悲鳴と悲痛の覚悟
武装闘争でしか民主主義を取り戻せない

ミャンマーZ世代の悲鳴と悲痛の覚悟 武装闘争でしか民主主義を取り戻せない

軍のテロにゲリラ的テロで対決する ミャンマーの国民防衛隊とZ世代 2月1日のクーデターで政権を破壊されたアウンサンスーチー党首のNLD(国民民主連盟)主体で設立された連邦議会代表委員会(CRPH)は、4月16日に国民統一政府(NUG=National Unity Government)をネット上で発足させ、5月5日には「国民防衛隊(People Defence Force、PDF)」を設立、少数民族武装勢力も巻き込んで「連邦軍」にしたいと考えている。NUGは軍政の国家統治評議

有料
200
在タイ日本人ビジネスマンの募る不安
中国の攻勢に生き残り策探す日系企業

在タイ日本人ビジネスマンの募る不安 中国の攻勢に生き残り策探す日系企業

🔻バンコク日本人商工会議所の会員数も激減   ガソリン車からEV、日系自動車大国の崩壊  タイで次々と起きるパラダイムシフトに不安を隠せない在タイ日本人ビジネスマンが多い。モノづくりで、タイ企業との品質、納期競争に負けてタイを去る工場が増えていることも、少し前までは考えられなかったことだ。世界最大の日本人会議所であることを誇ったバンコク日本人商工会議所の会員数も2019年の1772社を最高として、2021年4月1日時点で1685社に激減している。  一方で、存在感を高めてい

スキ
1
有料
200
ASEANで独り勝ちのベトナム 経済開発でライバルのタイを抜く勢い

ASEANで独り勝ちのベトナム 経済開発でライバルのタイを抜く勢い

🔸コロナを抑え込み20年は2.9%成長     IT産業も自力で育て、自動車生産も  ベトナム共産党は1月25日から開いた第13回共産党全国代表者大会で、建国100周年にあたる2045年までに高所得の先進国になる目標を定めた。ASEAN主要6カ国(シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシア)の2020年の実質成長率は、ベトナムだけがプラス成長で、前年比2.9%増を記録した(19年は7.0%増)。タイの6.1%減など軒並みマイナス成長の中、コロナ感染をい

有料
200
民意を無視、ミャンマーの過激すぎる統治
孤立化するアウン・フライン国軍総司令官

民意を無視、ミャンマーの過激すぎる統治 孤立化するアウン・フライン国軍総司令官

「軍こそが国民を守る」が空しく響く、造反も 市民は軍や警察を「テロリスト」と呼ぶ  クーデターから3カ月目に入るミャンマーでは、日々内戦の様相を濃くしている。総選挙で圧倒的勝利を収めたNLD(国民民主連盟)の当選議員が中心となり設立した連邦議会代表委員会(CRPH)は、国軍有利の現行憲法の廃止を宣言、武装勢力と結びつきを強める。  4月9日、ヤンゴンの北70キロほどのバゴーでのデモ鎮圧のため、軍は迫撃砲まで使って80人以上の市民を虐殺、クーデター以降の犠牲者は700人を超え

有料
200
国軍との全面対決に戻るスー・チー
立ち塞がるアウン・フライン国軍総司令官

国軍との全面対決に戻るスー・チー 立ち塞がるアウン・フライン国軍総司令官

政治の表舞台への復帰が見えた頃から 軍政との関係を軟化させたのは当の本人 1962年にネ・ウィン将軍が軍事クーデターを起こして以来50年続いた軍事政権。2011年3月にようやく民政移管、そして今年3月末からNLD(国民民主連盟)政権が2期目に入る予定だったが、2月1日、再び軍事クーデターが発生した。民政移管からまだ10年しか経っていないミャンマーは再び軍政に戻ってしまった。  クーデターで拘束されたNLD党首のアウン・サン・スー・チー(以下スー・チー)は、「軍事クーデターへ

有料
200