ちくま文庫・夏目漱石全集5・276頁

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◆「…この難しい書物が、何故解らないながらも、自分の興味を惹くのだろうと思った。最後に広田先生は畢竟ハイドリオタフヒアだと思った」(夏目漱石「三四郎」十一)。惹かれるのにその理由は判然とは分からない。それが惹かれるということの定義である。心の奥深くから小さな声がしているのだ。