今ある「平和」が起こした奇跡

私たち夫婦は、どちらも精神障害者です。
とりあえずここで取り上げたいこととしては、夫はてんかん、私は双極性障害II型と共に生きているということ。この2つの障害は、ナチスドイツ政権下では、避妊手術の対象であったそう。ある夏の日、一人でNHKを観ていた時に衝撃を受けたことをよく覚えています。

そんな私のお腹には、私たち2人の子がいます。なんと20週時点で、何一つ異常を言い渡されたことなく、母親である私の高めな体重・血圧・血糖値を知ってか知らずかすくすくと大きくなっています。

お互い30代前半、妊娠禁忌薬服用、不妊治療するお金なんてない、特例子会社で障害者雇用枠を使って働いていて周りが妊娠したの見たことさえない、そもそも入社した時は恋愛さえ遠のいてくように目の前が真っ暗闇だった、、そんな私たち。しかも、妊娠がわかった時の私は職場の人間関係のストレスによる3ヶ月間の休職から復帰している最中…「季節の変わり目だから」「鬱がまたひどくなってきた」そう思いながら、疲れやすさから寝こんでばかりの"ひきこもりGW"を過ごしていた私は、転職や養子縁組のことを調べながら今後の人生を憂いていました。「いつもと様子が違うな、もしかしたら…」と、勘のいいパートナーの思いなんて、つゆも知らずに。
この子は、本当に大きくなるのだろうかと不安でしかなかった私を励ますかのようにすくすくと育ち、23週という、外でも生きていけるかもしれないくらいに大きくなりました。7ヶ月という、むしろ出産や産後の準備を進めるよう言われる時期にまで、私を妊婦でいさせてくれています。

今の世の中が平和だなんて、一言でとても言い切れません。
それでも、長い目で見て、平和になった部分はあると思うんですーその代償を払っていることを加味しても。
この命も、その賜物だなと重く受け止め、大事に育てていきたいという強い気持ちで日々暮らしています。

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