見出し画像

脾臓とリズム

脾臓ってどんな働きをしているかご存知ですか。
身体の五大臓器(心臓、肺、肝臓、脾臓、腎臓)の中では一番話題に上りにくい臓器…かもしれません。
実際、獣医学を学んだときも他の4つの臓器よりは比重は軽めで、切除しても問題ないくらいの認識でした。
一般には、脾臓には①血液に関する作用、②リンパ器官の作用の二つのはたらきがあるとされています。

血液に関する作用:
・胎児のとき赤血球は脾臓と肝臓で作られている。
・脾臓は血液をストックしている場所。止血成分である血小板も蓄えられている。
・老化した赤血球を破壊し、取り除く場所。この働きが進みすぎると貧血になったり、月経過多、歯ぐきの出血、血便など出血傾向になる。

リンパに関する作用:
・リンパ系器官は免疫を担うリンパ球の発生や機能発現に関わっていて、胸腺、骨髄、扁桃、リンパ節などが含まれる。脾臓は中でも体内最大のリンパ系器官で、細菌やウイルスなどの異物から身体を守っている臓器。

実はとても重要な役割を担っている脾臓!
シュタイナーは、体内のリズムと関わっているとしています。
リズムというと思い浮かぶのは心臓の鼓動。心臓は一定のリズム、規則正しいリズムです。
脾臓は、その反対の不規則なリズムに対応する臓器。
わたしたちの身体は一定のリズムで成り立っているけれど、仕事とかショックとか不意の出来事で乱されるので、維持できるよう脾臓が調整していきます。
消化も同様で食べ物自体に固有のリズムがあるので、最初に脾臓が、そして肝臓と胆汁が協力して養分を摂取するのです。
消化って胃腸だけでなく、他の臓器も関わるオーケストラのようなシステムですね。

脾臓不調のサインは、顔面蒼白、貧血、青あざ、歯ぐきの出血、水虫、風邪のひきやすさ、わきの下などリンパ節の結節、とくに子どもで運動すると左の脇腹が痛む、など。

ちなみに東洋医学では、脾臓は「思い」と関係します。
考えすぎると脾臓を傷めていしまい、血を使い果たして考えがまとまらない脾虚(ひきょ)となります。うつ病の人には脾虚が多いです。
脾臓は甘いもの、黄色と関係するので、これからの季節はかぼちゃやレンコン、大豆、白菜やみかんが良さそうです。

ホメオパス こおろぎゆきこ
Holistic Roomはしわたし/日本ホメオパシーセンター羊蹄倶知安
https://fb.me/hashiwatashi.yk 






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?