凄腕
イテテ…と思いながら起きたのよ。
寝違えたのかな、て。
首から背中がパンパンバキバキで、凝っているのか寝違えたのかなんなのかわかんないけど、首は曲がらないし腕も上がらないの。
こりゃやばいなと思いながらも仕事して、夕方から按摩さんのとこ行ったんだ。
普段は激安マッサージ店に行くんだけど今日はただならぬものを感じたからプロのところ。この按摩師はよく喋るけど腕が良い。
ああもうこりゃ病名がつくほどよ、どうしてこんなになるまで放っておいたの、と叱られた。すんません忙しくてね…
グリグリモミモミ
痛い、痛い、痛い
腹が立つほど痛い。
それを言ったらそりゃそうよ、て返された。
ヒーヒー言ってたけどだんだんスルンと痛みがなくなっていく。こりゃすごい。
あなた腕が良いわね、て今更ながら言ってあげたら喜んでた。もう20年以上やってるからね、てさ。
最後におまけでふくらはぎあたりをグリグリ。イタタタッ!なにこれ!
これ胃腸〜、あなた胃腸もめちゃくちゃ悪いわよ、て首肩と関係ないけどやってくれてありがと。
次の日の朝、起きたら翼が生えたのかと思うほど背中が軽かった。首も回る。腕も上がる。
按摩師よありがとう。
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