絶望と怒りについて

今までの人生で絶望した瞬間を思い出してみた。絶望と言えるほど深刻な瞬間を私は今思い出せない。ただ大きな高い壁にぶち当たった時は何回かあった。受験、進路、仕事のトラブル、子どもの病気、家庭のトラブル・・・・楽天家の私でも落ち込んだり、解決策が全く見いだせなかったりした時があった。そんな時はいつも独りぼっちで広い砂漠に立ちすくみ途方に暮れる自分の姿を思い描くようにしている。何故か絶望した時は絶望する状況をイメージする。すると真っ暗な中に小さな灯火が見えてくる。その灯火は私の怒りの火だ。何故自分はこんな悲惨な状況に追い込まれたのか！と腹が立っている。私にとって絶望から立ち直る力は怒りや苛立ちや憎しみから沸き起こるような気がする。

人から優しくされたら嬉しいが力は湧いてこない。人から意地悪されたら辛いが力がむくむくと湧いてくる。誰にでも当てはまらないだろうが、怒りは私のエネルギーの源かもしれない。