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絵本の光と影は一生の宝物
「ごんぎつね」を初めて読んだのは小学校の国語の教科書だったのか、紙芝居だった
のか記憶は曖昧だ。「ごんぎつね」を初めて読んだ時の衝撃ははっきり覚えている。
男とごんぎつねはちょっとした悪さやすれ違いから、取り返しのつかない過ちを犯してしまう。男の悔恨と悲しみの姿は私の幼い心に焼き付けられた。
子どもの頃読んだ絵本は死ぬまで人の心に光を挿したり、影を落としたりする。忘れてしまった絵本もたくさんあるが、それでも何らかの影響を与えているのだろう。私は教育熱心な母親ではなかった。しかし子ども達が保育園から持って帰ってくる絵本だけはよく読んでやった。何回も何回も繰り返し繰り返し読んだ。保育園には本当に感謝している。
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