母のお手伝いと白和えと後悔
子どもの頃母のお手伝いはもっぱらお皿を拭くこと。包丁を使った料理の手伝いなどは6歳上の姉の仕事だった。
唯一料理の手伝いをさせてくれたのが白和えの下ごしらえ。すり鉢にまず胡麻を入れすりこぎ棒でガリガリ潰す。胡麻が潰れたら砂糖と味噌を入れ更にゴリゴリすり潰した。そこへ水切りした木綿豆腐を投入し味を馴染ませ、最後に刻んだ青菜を混ぜて出来上がり。
私ははほぼ潰したり混ぜたりするだけで切ったり味付けしたりするのは母や姉がしていた。甘くて味噌の香りがする白和えは大好きだった。自分が作った料理だという喜びもあったんだろう。
結婚して白和えを作ったのは何回あっただろうか。あんなに子どもの頃手伝った料理なのに自分の得意料理にはならなかった。もっと子ども達に作ってやれば良かったと今後悔している。
コロナ感染が収束し子ども達が帰省できる日が来れば手作りの白和えを作ってあげよう。腕が鈍っているので白和えの腕を上げるため練習しなければ。