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里帰りと秘密基地探し

今日バスに乗って里帰りした。里帰りはバスが一番味わいがある。懐かしく美しい山々や川を眺めながら実家へ向かった。バスを降りると母が優しい笑顔で迎えに来てくれていた。

遅めの母の日と早めの父の日のプレゼントを渡した。2人とも喜んでくれた。3人で昼ごはんを食べた。父は食欲がなさそうだったが、買ってきた焼き鳥を美味しいと食べてくれた。食後は母が大好きな金星ベーカリーのコッペパンと父の大好きなあんぱんを食べた。

3人でお喋りした後、小学生の頃よく行っていた秘密基地を探そうと1人で散歩に出かけた。45年ぶりの曖昧な記憶を頼りに探索した。何箇所が探したが結局辿り着けなかった。最後探索した場所から川原に降りた。川原を歩き、秘密基地らしき場所を見上げた。座って川を眺めることが出来そうな場所だった。自分が想像していた秘密基地は川から随分高い場所だった。今日、川原から見上げた秘密基地と思われる場所は私の想像より随分低く感じた。私が場所を間違えているのかもしれないし、大人になり子どもの頃の記憶を改ざんしているのかもしれない。

探索を終え、子どもの頃よく友達と歩いたあぜ道を歩いて帰った。草がたくさん生い茂り、変なコンクリート塀が出来ていた。我が家が見えてきた。庭にいた母に「ただいま!」と声をかけた。母は「なかなか帰って来ないから誘拐されたかと思って橋のとこまで見に行ったんよ」と笑顔で出迎えてくれた。母は昔からずっと心配性で暖かく優しい。

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