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中国版Clubhouseの「YY语音」と「YY直播」についてご紹介!

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。中国版Clubhouseとして「YY语音(YYユーイン)」が日本でも話題になっていますね。本日は、「YY语音」と「YY欢聚时代(ファンジューシーダイ)」の同じ傘下にあるライブ配信プラットフォームの「YY直播(YYライブ)」についてご紹介したいと思います。

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YY语音について

「YY」は、広州にある「欢聚时代(ファンジューシーダイ)」という会社が2008年にリリースした音声通信ソフトウェアです。元々は「魔兽(モーショウ)」「穿越火线(チュアンユェーホーシェン)」などのオンラインゲームにおけるプレイヤーチームの対戦音声に使われ、徐々にチーム対戦系ゲームの必須ソフトへとなっていきました。

また、ゲームに限らず、「好友聊天(友人同士の音声ビデオ会話)」、「频道K歌(大人数のカラオケ)」、「视频直播(ライブ中継)」など、様々なシーンで使用されています。

YY直播について

YY直播は「欢聚时代」傘下のライブ中継プラットフォームで、ライブ中継業界の元祖と言われる存在です。元々はPC端末から始まり、今では「休闲娱乐(エンターテイメント)」、「电商带货(ECライブコマース)」、「知识付费(有料記事/動画)」など幅広いコンテンツを楽しめるようになっています。

そして、2020年の11月17日、中国の大手検索エンジン「百度(バイドゥ)」が、36億米ドル(約3,800億円)で欢聚时代からYY直播を買収しました。

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YY直播の最新情報

最近、「YY直播(YYライブ)」が過去10年間のデータを発表しました。この10年間、YY直播は3億7,000千万回のライブ中継を行い、視聴回数が合計1,540億回以上を超えました。この10年間の実績を見る限り、YY直播はとても人気の高いライブ中継プラットフォームだという事が分かります。

しかし、近年では「快手(クアイショウ)」「抖音(TikTok)」がライブ配信の市場で大きく成長をしているため、YY直播の市場占有率が徐々に低下してきています。関連データによると、2019年第4四半期から2020年第2四半期まで、YY直播の有料ユーザーの増加率は前年比で、9.8%、-3.6%、-2.2%で、収益は33億4,600万元、26億3,100万元、27億7,700万元と徐々に低下してきています。

低迷の大きな要因として考えられるのは、快手や抖音と比べると情報発信をするライバーさんたちの発信力が弱く、消費主力となっているZ世代(90年代~00年代生まれ)の若者たちはに受け入れられていないためと言われています。ただ、上記のようにYY直播は昨年百度に買収されていることを考えると、一発逆転の可能性も0ではないでしょう。中国のライブ配信業界に今後も注目です。

以上、Joyy(歓衆集団)の「YY语音」と「YY直播」のご紹介でした。気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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