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携程(Trip.com)集団が実施した旅行ライブコマースについてご紹介!

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。ここ数日バタバタで記事の更新がなかなか出来ませんでした。最近、日本では新型コロナウイルスの感染者がまた増え始め、遠出の旅行はまだ不安ですよね。一方、中国では中国国内の旅行はもちろんですが、海外旅行を計画する人も増えてきています。本日は、中国最大の旅行サイト「携程(Trip.com)集団」が実施した旅行のライブコマースについてご紹介したいと思います。

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今年の7月22日、携程集団社が主催する海外旅行のライブコマース「BOSS直播(BOSSライブコマース)」が中国の厦門で行われました。1時間でGMVが3,641万元(日本円約5億5,000万円))に達していました。その中で、シンガポールの「滨海金沙大酒店(マリアスクエアホテル)」はライブコマース始まってわずか7秒で完売してしまい、シンガポールのホテルの予約GMVが1,583万元(日本円約2億4,000万円)に達しました。

※GMV:Gross Merchandise Valueの略で、そのマーケットやプラットフォームで消費者が購入した商品の売上の合計額、流通取引総額のこと。

実は、このライブコマースは初めての開催ではなく、2020年3月末にスタートし、今回がすでに19回目になります。7月までの4ヶ月間で、GMVがトータルで11億元(日本円約167億円)、視聴者数がトータルで6,000万人にも達するそうです。ライブコマースで販売されている「商品」は、各地にあるホテルの予約だけではなく、航空券、お土産、レストラン、コスメ、日用品なども販売されていました。

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ライブコマースの商品として、「上海市」、「浙江省」、「海南省」、「江蘇省」のホテルが最も多く、ホテル予約を最も早く取るのが上海出身のユーザーだそうです。中でも、「上海佘山世茂洲际酒店 (InterContinental Shanghai Wonderland)」に関しては、わずか1分間で8,000部屋が予約されました。また、ライブコマースの中で最も金額が高かった予約内容が、三亜市にある一晩58,888元(日本円約89万円)もする「亚特兰蒂斯酒店(三亜市にあるホテル)」「海底套房(海底スイートルーム)」です。これまでなかなか旅行に行けなかったからか、すごいお金を使ってますね(笑)。

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また、ライブコマースの背景には、政府が観光復興に力を入れているという事実があります。ライブコマースの出演者である「梁建章(リャンジェンジャン)」がこれまで28の地方自治体政府との面会し、政府と企業が協力して消費を上げる策を練りました。その中で「広東省」、「香港」、「マカオ」の省長が数千万元の観光特別消費補助金を支援し、観光業界を盛り上げました。

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「やっと旅行に行ける!」、「旅行代金が通常時より安い!」、この2つの要素ライブコマースを盛り上げている要因なのですが、それ以外にもう1つ考えられます。それが出演者である「梁建章」です。梁建章はシートリップ社の創業メンバーうちの一人で、(これだけでも話題性がありますが)、彼はライブコマースの際に、漢服コスプレ、民族衣装、ダンス、ラップ、カンフー、レンガ割り、マジック等のコスプレや特技を披露したことが話題になりました。中国最大級の旅行サイトの創業メンバーと思えない彼の面白さに惹かれた人はたくさんいたと思われます(笑)。

以上、携程集団社が実施した旅行ライブコマースのご紹介でした。新型コロナウイルスの影響で、日本旅行はまだまだ厳しい状況ではありますが、中国国内では旅行に対する気持ちが前向きになっているので、日本の新型コロナウイルスが落ち着いたら、きっと観光客が殺到するのではないかと個人的には思っています。気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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