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【第2弾】中国の年末セール「W12」についてご紹介します

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。先日は、来週実施が予定されている、「W12」について簡単にご紹介しましたが、本日は、2019年までの「W12」を簡単に振り返っていたいと、思います。

W12は毎年12月12日に実施されるECセール祭りで、タオバオ、京东(JD.COM)、蘇寧電器等の大手ECプラットフォームが参加します。W11の独身の日と違って、W12は年末に向けてのセールイベントという位置付けです。

現在、中国では新型コロナウイルスが落ち着いているという状況も手伝ってか、消費者の買い物に対する情熱は勢いを増すばかりで、販売側の企業同士で、市場シェアをめぐる激しい競争が繰り広げられています。各ECショップは全力で割引率を引き上げ、2020年の最後を飾るショッピング祭りとして、数多くの企業が売り上げを伸ばそうと必死になっています。

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とはいえ、W11の時と比べると、その「お祭り感」はそこまでではなく、だいぶおとなしい印象です。今年のW11では、天猫の1日の総売り上げが4,982億元という新記録をたたき出し幕を閉じました。それと比較して、W12 の販売規模は小さく、主にW11の売れ残り商品の処分という側面があったりします。割引条件もW11より簡単で、店舗を訪問するだけで「红包(お年玉)」がもらえたり、「○○元をお買い上げで○○%割引」というように、とても分かりやすい内容になります。(W11の時もそうして欲しいですよね・・・)

そして、ライブコマースが主流になっている現在、このW12でもやはりライブコマースを実施する予定の企業は多く、商品の紹介や販売に大きな手助けとなっています。

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昨年までの「W12」

2019年のW12は、タオバオで取引額が1億元を超えた企業の数は、2018年比で2倍に増加しました。W12が始まって最初の1時間で、三線都市以下の地区の取引額が2018年比で50%を超え、取引額が1億元を超えたブランドは20社、1,000万元を超えたブランドは812社でした。

一方、京东(JD.COM)では、2019年は「12.12京东暖暖节(W12のイベント)」を開催し、そこで「超级百亿补贴(スーパー割引)」イベントを実施しました。この期間中に、元々落ち込みを見せていたエマージング・マーケット(三線都市以下の地区)が盛り上がりを見せ、累計販売数は2018年比で50%増となりました。

さらに、蘇寧電器に関しては、2019年12月12日の15:00の時点で、キッチン用品やバスルーム用品等の生活用品カテゴリーの売上高が2018年比で51%増加し、その中で、電気式給湯器は556%増加、ガス式給湯器は215%増加しました。年末に家族や年輩な方に贈るプレゼントとして、このような電化製品は売れ筋商品になっていました。

W12はW11より、販売規模が小さい傾向ですが、各プラットフォームの売上額は確実に右肩上がりで伸びています。なのでもちろん今年も、売上額が2019年よりも上回り、売上新記録となるのは間違いないでしょう

イベント最終日まであと4日ですが、今年の「W12」の結果が出たら、また皆さんに共有しますね。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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