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W11を越境ECの市場の視点でご紹介します

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。先日、中国最大のECセール祭りW11がが開催され、天猫の1日の総売り上げが4,982億元という新記録をたたき出し幕を閉じました。中でも、中国以外の商品を買うことができる「越境EC」が盛り上がりを見せています。本日は、W11を「越境EC」の視点でご紹介したいと思います。

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W11より前、11月に上海で開かれた中国国際輸入博覧会では1,000近くの海外ブランドと手を組み、天猫国際として参加し、そこで1,400以上の新商品を展示しました。そしてW11では、天猫が中国から見た海外ブランドを対象とした「云出境购物季(オンライン越境ショッピング祭り)」を開催し、84カ国から26,000以上の輸入ブランドがこの祭りに参加しました。

このように新しい取り組みを続けた結果、2020年に天猫国際に新たに出店した海外ブランドの数は前年比125%を記録しました。

新型コロナウイルスの期間中に、天猫国際は越境ECブランドの輸出入をより便利にするために、国際物流、保税倉庫、サプライチェーン等に関連する新しい規則を導入しました。アリババ傘下の物流会社「菜鸟(ツァイニャオ)」は、越境ECブランドを対象に、サービスコストを10億元削減し、同時に保税輸入物流の配達速度を10%スピードアップさせることに成功しました。新型コロナウイルスが流行っている今だからこそ、後退するのではなく前進(投資)をしていく、という中国らしい攻めの経営ですね。

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国別での売り上げランキングをみると、欧米諸国のブランドを抑えて、日本ブランドが1位となりました。その中で、海外ブランドにおける「热销榜(最も売れているブランドランキング)」では、日本の「花王」が第4位、「資生堂」が第5位にランクインしました。ちなみに、最も売れている商品カテゴリーは、健康食品でした。

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そして、W11の期間中、中国各地の越境による輸入額も大幅に成長しました。。ここでは、1線都市の北京、上海、広州の3つの地区を取り上げてご紹介します。

北京:
北京税関のデータによると、11月1日の0:00から16:00まで、オンラインショッピングの保税輸入リストは145,000件、前年比で24倍の増加を記録し、取引金額は1億5,000万元で、前年比125倍に増加しました。

上海:
2020年の「上海跨境电商“双十一”(上海越境ECダブル11)」のプロモーション期間中に、合計4,573万件の輸出入注文が処理され、合計取引額は7.3億元となりました。前年比ではそれぞれ15.9%増と16.4%増となりました。また、通関率は99.3%に達し、取引規模は過去最高を記録しました。

広州:
11月1日から11月11日までの合計輸出入総量は1,262万件を超え、前年比で39%増加しました。 その中で、11月1日から3日までのイベント第1波では、広州市だけで越境EC申告書が462万件処理され、広東地区全体の31%を占めました。

以上、W11から見た越境ECの市場についてのご紹介でした。中国のEC業界が年々成長し、新型コロナウイルスの影響で直接海外に行けない分、越境ECも右肩上がりで伸びています。各ECプラットフォームも越境ECを支援するサービスは、充実の一途なので、今後越境ECの市場はさらに拡大していくのではないかと思います。気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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