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中国のキャラクター産業が急成長!コラボ事例をご紹介します。

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。過去の記事で中国で話題になった、日本のキャラクターIPとのコラボ商品をご紹介しましたが、本日は中国のキャラクターについてご紹介したいと思います。

近年、中国のアニメ産業が急成長し、二次元を愛する人たちが2018年の時点で3億人を突破したと言われています。その中で、90年代~00年代生まれの若者たちは中国のアニメを好む傾向で、キャラクターにお金をかけるだけの意欲と可処分所得があるため、キャラクターIPのコア消費者になっています。

ここで、中国のキャラクターコラボの事例についてご紹介します。

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(1)康师傅绿茶( カンシーフー緑茶)×人気アニメ4作

2018年、食品メーカー「康师傅(カンシーフー)」は、中国のウェブ漫画サイト「騰訊動漫(テンセントマンガ)」で連載されている人気アニメ「小绿和小蓝(緑ちゃんと青ちゃん)」「灵契(Spiritpact)」「化龙记(ファーリュウキー)」「妖怪名单(妖怪名簿)」の4作とコラボし、14億本の限定緑茶を発売しました。また康师傅は、アニメ「小绿和小蓝」とコラボしたMVをネットで流し、それを見たビリビリのユーザーたちからは「芸能人を起用した広告より、キャラクターの方が買いたくなる。」という意見が数多く寄せられたそうです。

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(2)プリングルズ×アニメ「一人之下(ひとりのした)」

P&G傘下のポテトチップスブランド「プリングルズ」は、中国のウェブコミックを原作としたテレビアニメ「一人之下」とコラボし、オリジナルのポテトチップスを発売しました。当時、多くの消費者がweiboでこのコラボ商品と一緒に映る自撮り写真を投稿していて、話題になりました。また、話題性をさらに広げていくため、両社は「プリングルズ×一人之下」をテーマにしたアート作品を募集するという企画を実施しました。その結果、募集をかけてから僅か2週間足らずで100を超えるアート作品が届くほど話題を集め、大成功を収めました。さらに、オンラインだけではなく、オフラインの企画として深圳と上海でオリジナルポテトチップスの展示会を開催し、アニメファンはもちろん、普段はそこまでアニメが好きではない人たちも話題性に惹かれて展示会に足を運んだそうです。

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(3)美年达(ミリンダ)×狐妖小红娘(縁結びの妖狐ちゃん)

ペプシ傘下の飲料ブランド「ミリンダ」が、「騰訊動漫(テンセントマンガ)」で連載されている人気アニメ「縁結びの妖狐ちゃん」とコラボし、6種類味の炭酸飲料を発売しました。発売してすぐに、ファンたちは近くのスーパーに駆けつけ、箱買いしたファンもいるほど大人気商品になりました。「飲まなくてもコレクションとして取っておく!」と話すファンもいました。

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(4)バーバリー×吾皇万睡(ウーファンワンシュエイ)

吾皇万睡とは「就喜欢你看不惯我又干不掉我的样子(私にイラつくあなたの姿を見るのがスキ)」というイラスト絵本に出てくる猫のことです。2020年、バーバリーの新春オリジナルキャラクターである「博博鼠(ボーボー鼠)」がリリースされ、吾皇万睡とマンガの中で出会うというプロモーションを実施しました。マンガイラストがリリースされてすぐに、weiboの閲覧数が200万回以上に達したそうです。吾皇万睡は中国で人気のキャラクターで、現在微博上では2,000万人以上のファンがいて、イラスト絵本の売上数ものべ500万冊以上を超えています。毎年全国ツアーサイン会を開催し、オフラインの展示会等に参加したファンの人数は、3億人を超えると言われる程の人気IPです。また、中国の携帯メーカー「华为(ファウェイ)」、化粧品メーカー「Olay 」、韓国の化粧品メーカー「悦诗风吟(Innisfree)」等、多くの企業とIPコラボした経験があります。さらに、過去で「中国授权业大奖(China Licensing. Awards)」「年度 IPアワード」に選ばれた実績もあります。

以上、中国のキャラクターについてのご紹介でした。中国の若者はこれまで日本のアニメに興味を持っていましたが(もちろん今でも興味あります)、中国のアニメ産業が急成長したことにより、中国のキャラクターに夢中になる若者が増えてきています。「オタク」の力はすごいので、芸能人やKOLを起用したプロモーション以外に、中国のキャラクターとコラボしたプロモーションを実施するのも面白いと思います。

気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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