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秋田の仕事はじめ、オンライン講義でコロナ禍を振り返る、自粛明けの青森行き

アーツセンターあきた仕事はじめ

6月と共に、秋田の仕事が本格的にはじまる。アーツセンターあきたはコロナ禍で新年度から5月末まで在宅勤務となっていて、期せずして4月採用のスタッフ数名もふくめチーム自体が久しぶり/はじめてのリアルな顔合わせのタイミングになった(オンラインでは済)。とはいえ、秋田公立美術大学内に事務所を置いていることもあり厳戒態勢で、引き続きマスク着用、ソーシャルディスタンスが前提。気軽に食事へ誘い合うこともはばかられる。

その中で最初の3日間はひたすらブリーフィングを受ける。その後、各種情報に目を通したリ、既に骨子ができている年内の事業に少し意見をするなどしているだけであっという間に月の前半が過ぎる。

夏までに五月雨でもう2名、スタッフが増えるとのことでどのタイミングでどのように担当する仕事を調整していってもらうのかが難しそう。既にいる人の経験値や資質、ワークスタイル、普段の業務量をつかむのにも時間がかかりそうだし、人が増えることでチームの雰囲気もまたかなり変わるはずだ。NPO内、あるいは大学や秋田市と調整しながらの仕事の進め方も勘所をつかまなければいけない。

サイン計画のチェックのため、改築工事中の秋田市文化創造館にはじめて立ち入る。藤田嗣治の大作《秋田の行事》に合わせて設計された大展示室を持つ旧県立美術館で、これを使いこなすのはなかなか難しそう。1Fも壁が少ない開放的な空間で、外部へつながるガラス面も大きくとられている。敷地を囲む塀やグリーンは取り払われ、アプローチは芝生になり、ウッドデッキもできるということで、グランドレベルは館内外につながりのある公園的な活用を狙うという意図が確かによくわかった。市民がいかに使いこなせるかが問われる、と聞いていた八戸市新美術館の「ジャイアントルーム」のことを思う。あちらは来年夏、こちらは春の開館になる。

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オンライン講義でコロナ禍を振り返る

(改称で話題の)京都芸術大学、秋田公立美術大学のオンライン講義へ立て続けに参加。前者のテーマはコロナ禍のアート活動調査を兼ねるということで、自分の数ヶ月を出来事/思考・行動ベースで振り返りながら、現場の雰囲気を少々。様々な支援活動に対する見解や、ノマドプロダクションでの取り組みを例に「できることをやればいい」という思いをたっぷり目に。フリーランスの働き方などについても。
噂に聞いていた、リアルタイムに反応がわからない環境に心がおれそうになりましたが、後日感想をいただいて、それぞれに響くものがあったようでほっとしました。


自粛明けの青森行き

移動自粛が解かれたタイミングで、国際芸術センター青森に滞在中の遠藤薫もそろそろ青森を離れるということで、秋田のスタッフと連れ立って青森へ出かける。札幌のOさんも合流して、開館が延期となっていた弘前れんが倉庫美術館にも立ち寄る。

弘前はアプローチの広場を大きく芝生で残していて、茶色い建物とのコントラストが美しい。カフェもしっかりしている印象。青森駅や秋田駅からもアクセスできるし、ゆくゆくは十和田と同じくらいの集客力を持ってもおかしくない。しかしレンガを生かした黒っぽい床面や壁面が中心の大空間を使い切る企画展示を仕込んでいくのはなかなかの作業となりそうなので、そこにかかっている。「クリエイティブ・ハブ」を掲げているので、地域との関わりなども気になるところです。

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