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僕は今、斎場の親族控室にいる。

亡くなった祖母と久しぶりに1日を共にした。家族は皆寝ずに死後から斎場に移し、共に過ごしていたので疲弊していた様子だった。

関東で過ごし、遅れて到着した自分が寝ずの番を引き受けた。

祖母と一緒に日を跨ぐのは、小学校低学年以来の事だと思う。

祖母は孫が4人居た中でも自分に良くしてくれたなと感じている。

父方の家系とは、あったこともなく。祖父母の顔も見たことはない。

自分にとっての祖父母は母方の祖父母だけだ。

祖父は2年前の夏に亡くなったので、自分にとっての祖父母が今回の葬儀でいなくなることになる。

不思議なもので、線香をあげる時にじっと祖母を見ていたらおなかの部分が膨れて息をしているようにさえ感じる。残り二日で火葬されるのかとは思えない。

改めた今回感じたことがある。

コロナウイルスの影響で本当に辛いのは、

「会いたい人に会えないこと」だと思う。

自分は遠くに住んでいる分、死に目に立ち会えないのは理解ができるが、生前に会えなかったことだけが本当に悔やまれる。

祖母と最後にあったのは2年前の年末年始だ。

きっと自分のような思いをしている人は数多くいることだと思う。

祖母の最後を見届けると共に、心からこの状況が良くなることを本当に願っている。




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