人前に立つ、場に立つということ
講演会の司会をするのですが
動画で自分の姿も
残ることがわかったという
学び仲間のMさんから
こんな「問い」を頂きました
※言語化して良いとOK頂いたので書いてみます
「マスメディアで
勤務する方々は
常にこのような状況と思うのですが
どのように気持ちの処理
モチベーション付けを
されているのでしょうか」
・・・・・・・・・・
正直、若い頃(20代初め)は
モティベーションなんて
考えたことがありませんでした
考える余裕がなかった‥‥
というのが、正しいかな?
ふってくること(仕事)を
ただ必死に
やりこなすだけの日々で
今さら、心から懺悔しますが
視聴者に「伝わっていたか」
と、問われたら
うつむくしかありません
実際に、入社2年目で
全国放送の朝の生中継番組を
担当している時
「お前が出ると、チャンネルが変わる」と
言われたこともありました
さすがの私も、悔しくて情けなくて
それからずーっと
「伝わるってなんだ」と考え続けていますが
(未だ、道半ば)
そんな迷い道クネクネの中で
ダメアナだった私が
一度だけ!その番組で
「良かった」と
言ってもらえたことがあります
キャスターになって
2年後(入社3年目)くらいだったか
同じくダメディレクターだった(笑)
H田さんが担当した
「街のあちこちに化石がある」
という話題で
大理石のフロアや壁面を
よく見ると「化石」が見つかる!
ということから
朝の通勤で混雑する
静岡駅の構内で
大学の先生とふたりで
床にはいつくばって!
生中継で、化石を探すというもので
まあまあ、状況的に
ただただ必死にならざるを
得なかったんですけど
それが結果的に
外部から、評価いただいて
番組内で「賞」までもらえました
なりふり構わず
ただ化石を探していたら
「それがよかった」んです
この時、何となくですが
「そういうことだったのか」と
思ったんです
上手く見せよう、とか
ちゃんとやろう、とか
間違えないようにしよう、とか
そういうものが
「伝わる」を邪魔するんだな、と
・・・・・・・・・・・・・
そこから、私のアナウンサー人生が
急激に好転した・・・とは
もちろん、いかないのではありますが
大きな転換点だったとは、言えます
その後、記者・キャスターを経て
30代前半からは
テレビ局の様々な部署で
45歳からは管理職として
「場」のマネジメントをしてきました
人事異動が多かったので
客観的に観れば
子連れ転勤など含め
アウェイな環境にあったことが
多かったとも思います
そんな中でも
「駅で這いつくばった中継」が
時に思い出されて
上手くいかない時には
とにかく「必死に」なってみることを
心がけて、どうにかこうにか
やってきました
繰り返しますが
まだまだ「道半ば」というか
果たして
半ばまで、きているのかどうかも
怪しいものですが💦
「場に立つ」ということは
今も、沢山の皆様とのご縁の中で
学ばせてもらっています
私がリスペクトしている
一流と言われる方の共通点は
・気負いがない
・場を自ら楽しんでいる
・場に立てることに感謝している
・一生懸命
・学び続けている
ということが、あります
そして、目の前にいる人たちが
より輝くことだけを、願い続けていて
皆が輝けば
自分の存在は
記憶に残らないくらいがいい
と、仰います
きっときっと
それが「本質」で
そうは、なれなくても
そこに、近づきたいと思いつづけ
それこそ必死に
一生懸命しかない、のかな
・・・・・・・・・・・・
果たして、Mさんから頂いた
「問い」の
答えになっているのか?
そんな風に、自分の書いた文章を
推敲しながら
Mさんに、ほんのわずかでも
力になれたなら
あるいは
同じように「場に立つ」ことで
悩んでいる方のヒントになることが
ひとつでもあるのなら
書いた意味はあるのかな?
いや、エネルギーダウン中の
自分のために
書いているんだろう(笑)
Mさん、きっかけをありがとう!
このチャンス★
楽しんで!
・・・・・・・・・・・
メッセンジャーで
少しやりとりをした後
最後にMさんが
長田弘さんの
「最初の質問」をという詩を
届けてくださった
既知の作品だけど
泣けた
ことばは、味わうタイミングで
沁み方が変わる
今のあなたは、何を感じますか?
私は、何を感じているのだろうか?