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手に職を:RPA技術者はエンジニアなのかオペレーターなのか

過去に、PRA女子1期生なるものを受講しまして。2か月ほどのeラーニングで最終試験に合格すると、その後はRPA女子としてお仕事紹介を受けられるというもの。3期あたりでNHKに取り上げられたとかで応募が一気に増えたらしく。

eラーニングを受けての所感と、今後のPRA技術者の将来性についてのメモです。

PRA女子のレベル感

RPAはよくExcelマクロ(VBA)を引き合いに出しての説明が多いですが、どちらかというと、Accessのクエリやマクロ(notVBA)のほうが近いです。コーディング(プログラミング)しないで、GUIでアイコンを配置して、そのアイコンのプロパティにパラメーターを設定する、といった感じです。

1期と2期の受講者アンケートがあり、1期ではある程度開発経験がある人が半分くらいなのに対し、2期では一気に未経験者が70%以上に。

1期では所定の期間内に最終試験に合格したのは約40%でした。

講習中のSlackのやり取りを見ていると講習テキストも単なるマニュアルに近いものなので、理論やソフトのクセ的なことを理解してから進みたい人はこれだけでは難しい。テキスト以上に調べたいときは英語のユーザマニュアルを直接調べるしか手段がなかったし。(Google Apps Scriptの仕様をGoogle、ExcelVBAをMicrosoftの開発者向けのページを捜索するようなもの)

多少でもマクロの経験ある方は特に問題なく課題をこなせせていたようですが、やはり細かいpreferenceの説明はテキスト上にはないので、本家の英語のpreferenceと格闘しながら設定を進める感じでした。

私自身は10~20代にプログラミング経験ありでExcelやAccessはVBA使える。スキル的にはとくに問題もなく最終課題まで合格。ただし、英語のマニュアルと格闘してたのでそこで時間を費やしてしまいました。

1期は現役SEやPMOとか割とガチ勢が多かったのに対し、2期以降は裾野が広がってきたように見えました。最終試験合格率はこちらも40%。受講平均時間も82時間と1期と同じで、これを見る限りは2期の受講者は変なところに躓かずにクリアできたのかなと思われます。

PRAって言ってもやっぱり向き不向きあるよ

というのが今回受講して思ったこと。働き方改革とか、在宅でできる仕事とか、育児介護しながらでもできる仕事とか言ってますが、やはり向き不向きはあります。

例えば、Wordpressでアフィリエイトして副業!っていうのも、レンタルサーバ借りてWordpress入れるとかできなければレンタルブログでお茶を濁すしかないし、Google検索やドメインの仕組みを知らなければ検索上位にもなりません。

そういった意味では、プログラミングそのものというより、フローチャートとかアルゴリズムというか、概念的なことを理解できないとオーダー通りにロボットを作ってもその先には進めないのではないかと。

ということで、一番手っ取り早い適性の確認方法を私なりに考えてみたら、Accessでクエリが作れるか、もしくはExcelVBAができるか、(パズルが好きか)。

PRAでweb連携をする場合、いくつかのサイトのクロールを繰り返してcsv出力するとか、csvを会計システムにインポートとか、やることは結局VBAと似てて。コーディングはしないけど、そのへんの仕組みを知っていると理解が圧倒的に早いです。

Accessのクエリに至っては、Accessをさわり始めた人がまず挫折するところ。PRAでやるwebのクロールは、裏にあるデータベースからフロントエンド(web画面)を介して情報を拾ってくることなので、Accessでなくてもデータベースの仕組みをある程度でも知っていることは大事です。Access知らなくてもデータベースの概念を知っていると早いです。Kintoneをいじり倒しているとかでも。

RPAはプログラミングをしない分、Webの概念や仕組みの理解が必要

あと大事なのはwebの知識。webクロールするとHTMLの仕様でうまくクロールできないことが多くて、そのサイトのHTML(CSS)を解読して、どこにフォーカスするかを決める。そのためには最低限のHTMLの知識も必然的に必要になってきます。

じゃあ実際に案件はあるのか?

RPA自体のベースはロボットを作るというタスク的な仕事なので、一番多いのはやはり派遣になるでしょうか。派遣や業務委託でRPA案件は途切れずに案件が出てきています。

この文章を最初に書いた当時、2019年3月時点では、時給1600~3000円の案件。時給の開きも、保守~開発~コンサルまで多岐にわたります。これはシステム開発と同じで、設計・要件定義・コンサルができれば単価が上がっていく仕組みです。

RPAは手段であって目的ではない

これはRPAで在宅の仕事ができないかと思っている人たちと、RPAを導入すればバラ色の業務改善が待っている!と思っている企業に対して。

受託側はRPA以外に売れるモノやスキルがないと結局はオペレータ止まりです。単価は上がりません。なんならOA事務と同じくらいになるかも。今後、拡大に伴い単価は上昇するという意見が多いものの、本当にそうなっていくのかは未知数です。

2021年4月現在、企業によって単価がピンキリになってきましたが、RPA自体がこなれてきたのもあり、要求するスペック上がってきているように見えます。

委託側は、マクロ作った人以外誰もできない問題が昔あったにも関わらず、RPA社内にできる人いない問題が発生して同じことになるんじゃないかなーと予想します。友人の会社でも、RPA導入したものの、担当者以外バックアップとして誰もアサインできないと泣いています。

開発経験がない人でも単価を上げることができるのか?

わかりやすい単価の上げ方は開発経験かコンサル経験かですが、現場を誰よりも知っていて業務改善や創意工夫が好きな人であればを可能性は大いにあるのではないかと。

経理をやっていた人、労務をやっていた人、営業事務や貿易事務など、一般的にはバックオフィスとか事務職と呼ばれる部署で働いていて、業務改善の経験があればすんなり入りやすいですが、「ここはもっとこうしたらいいのに」と思って自分でてきることはどうにかしようとしていた人ならそこを出発点として、相手から「こうしたい」を上手く引き出せるのではないかと。

結局はやらずしてなんとかだと思うので、気になってみたらチャレンジしてみてください。ただし、事前の情報収集は怠らないように。

2021年4月現在、MicrosoftからWindows10ユーザー向けに「Power Automate Desktop」が出たので、WinActorやbizrobo!がコスト感に見合わないがRPAないと困る!というような形で乗りかえる企業が出てくるかもしれません。

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