あなたは誰？

あなたが、私の鏡となって私の前に現れた

突然に、唐突に、とても自然に

あなたは、私の醜い部分を写し出してくれた

醜い、ネガティブで悪者の私

どうしても許せない私のダークサイド

私の、深い深い闇を、嫌という程見せられる

逃げたい、逃げても逃げても付き纏う暗闇

もう逃げられない、苦しい

出せる感情は全て出した。。。

それでも尚、新たな感情が生まれる

私は、闇と向き合う決意を固めた

何度もぐらつく決意を、長い期間を

かけて固めていった

あなたは、私の無茶苦茶を、優しく受け止め、

笑顔で包んでくれた

出会った頃は気がつかなかった

何て不思議な人だろう

人生で出会った事がない空気を纏った人だった

私は、あなたを通して自分を見ていた

自分を信じる

自分を愛する

自分を抱きしめる

1人ではどうしても、できなかった

やりきれなかった事を

気づかせ、行動するように向かわせてくれた

人は1人でも生きていける

それこそが、真の自立だと信じて

疑わなかった

甘える事は、敗北だと依存だと

自分に言い聞かせて強くなろうと必死だった

あの頃の私は、無我夢中で生きることに

必死で自分を何とか奮い立たせて、

日々を送っていた

今でも、自問自答を繰り返す

あなたは、何のために私の前に現れたのか

偶然だったのか、必然だったのか、気まぐれだったのか

どれであれ、今となってはどうでもいい

あなたがいたから、私は私に気付けた

自分を見ることができた

恋愛、尊敬、親、兄弟への気持ち

感謝や言葉にできない気持ち

全てをひっくるめたような複雑なようで

シンプルな感情

あなたはただ、それを私に味合わせてくれた

あなたの瞳の奥にある、ずっと古くから続く

宇宙を目にした時、時が止まり私の世界は

広がった

一瞬のようで、永遠を感じる3.5秒の沈黙

闇は光に通づる事を、光は闇に通づる事を

あなたは知っていたのだろうか

私は、今日も生きている

あなたも、今日を生きている

ただそれだけの事が、こんなにも胸の奥を

柔らかく、暖かくする

謝謝