趣味としての科学 科学雑誌のススメ

科学を仕事にしていらっしゃる方にとっては、「コイツ何言ってんだ?(怒)」となるかもしれませんが。
私の趣味の中で一番長いのは科学です。
ちなみに、それに次いで長いのが魚釣りで、その次がゲームです。
皆さんのイメージとしては科学すなわち、小・中学校では理科、高校では物理・化学・生物・地学、大学以降では、更に専門分野に分かれる、いわゆるお勉強ですね。
となると、こいつは勉強が趣味か?変態か?となりますが、さにあらず。

ここでは、趣味としての科学がどんなものか?私はこうですよ、と言う感じでご紹介します。

科学はその根っこに「なぜだろう?という心」です。

科学はその出発点が「なぜなんだろう?」と言う気持ちです。
「いや、世の中の役に立っている科学は、そんなうわついたものばかりじゃない。」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
ただ、その方の言う科学は「科学技術」です。
つまり、科学を使った技術なんですね。

実は科学を使ってない技術もいっぱいあります。
経験と勘が物をいう、いわゆる職人さんの世界に。
そして、技術に結びつかない科学も沢山あります。
むしろ技術と繋がってない科学の方が多いかもしれないくらいですね。

とにかく、科学技術では無い「科学」の部分は、Why?という気持ちから来ています。

「なぜだろう?」という気持ちは、ほとんどか好奇心からくるので、科学はそのほとんどが本質的に楽しいものです。

中には、「なぜこの病気になるのか?この病をなんとか治したい!」の様な使命感からくる科学もあると思いますが。
大多数はもっと単純な疑問からくると思います。
好奇心からくる疑問と言うやつですね。

で、好奇心からくる疑問が解決した瞬間というのは、例えるのが難しいのですが、ピースが多いジグソーパズルが解けた瞬間みたいな感じです。

  • ついにやったぞ!という達成感

  • 誰に勝ったわけでも無いのに湧き上がる優越感

  • 頭の中のモヤモヤがスゥッと晴れていく爽快感

  • 出来上がった作品を眺めることで込み上げる感動

私が以前の記事で、趣味から得られる満足感の6要素のうち、なんと4つが入ってるわけです。
そりゃ楽しくないはずがないですよね。

ただ、現在まともに科学的発見するのは難しすぎるので。

一応私も科学のプロだった時期がありますので。
まともに科学的な発見をしたことはあります。
しょぼいやつですがね。
で、それがどのくらいの頻度かというと、10年で3つ程度。
しかも、研究室に所属していなければ、そういう研究はできないわけで。

ということで、趣味でしようと思ったら、

  • 自然観察(野原で植物だの鳥類だの昆虫だのを観察するなど)

  • ちょっとした器具を使った観測(顕微鏡や天体望遠鏡なんかを使った観測ですね)

  • 実験キットを使った実験

あたりで楽しむのがいい感じです。
とはいえ、自然観察は時間がかなりかかりますし、器具を使った観測は器具を買うお金が必要。
実験キットにしても、キットを買うお金だけでなく、実験する時間も手間もかかります。
まあ、趣味なんでそのくらいは出せるといえば出せるのでしょうけど。
私のようにちょっと懐具合の淋しい人間にとっては、もう少しなんとかならないかと。

それに、これら3つであってもそこそこハードルが高い感じ。
もっとお手軽に科学を楽しめないものか?

そういう方におすすめなのが「科学雑誌」です。

そういう方におすすめなのが、科学雑誌です。
科学雑誌はかなりの頻度で刊行されますし、1冊1000円くらいで、まあなんとかなる感じです。金銭的に。
それに雑誌を読むだけですから、そんなに時間も手間もかかりません。

有名なところで言うと、「Newton」と「日経サイエンス」ですね。
でも、ここでちょっと捻って、英語の科学雑誌なんていかがでしょう?

もちろんスーパーガチな感じで、「Nature」や「Science」を定期購読なんてのもいいでしょうけど。
お金がかかりすぎます・・・
あと、難しすぎます・・・

なので、「Nature Briefing」という、簡易版なんかどうでしょうね。
それでも、年間で結構なお値段しますが。
あと、電子版しかないので、そこはアレなんですけど。

その他でもう少し簡単なものと言うと、「Discover」というのがあります。
というか、私、これ今読んでます。
2年目になりますけどね。
楽しいですよ。
電子版だけなら年間28.88ドル、本当の紙の雑誌も送ってもらうなら年間38.95ドルです。
今ちょっと円安なんで、お高くなってますけど。

ということで、次回Discoverからのネタをお届けしたいな、と思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?