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車の話 スズキ アルトラパンSS

スズキ アルトラパンSS

アルトをベースとしたスズキの軽自動車
コンセプトは“女性向け”の車だったが、初代のアルトラパンにだけ“SS”というスポーツグレードがあった。
スズキのスポーツグレードで有名な“ワークス”とは異なる名前だが、専用サスペンション、ターボエンジン、MT設定有とソコソコ力が入ったグレード。
K6Aのターボエンジンはタイミングチェーンを取り入れており、整備性も耐久性もバツグンに良い。
ベースがアルトということもあり、軽い車重で軽快なフットワークを持ち合わせた車。

このラパンSSは私の人生初の愛車でした。

大学生だった頃、安くて速くて壊れにくいMT車を探しており、たどり着いた車がこのラパンSSでした。

当時の私としてはシルビアやランエボなどの大排気量スポーツに乗りたいところでしたが
維持の過酷さや整備費用などを考えると手を出すことが出来ず、軽自動車の枠の中で探すことしかできませんでした。

軽自動車であっても、2代目コペンやS660などのスポーツ寄りな車はありましたが
どちらもまだ新車で出たばかりというのもあり、手を出せる金額ではありませんでした。

自身の懐事情も吟味しつつ、最終的に見た目のカッコ良さで惚れたのがこの車でした。

私が手に入れたこの車は購入時から幾らか改造がされていました。
車高調、タワーバー、マフラーにエアクリ交換と、走るための装備が一通り備わっていたのです。

3000回転から上まで回すと
“シューーーーー”
というターボの吸気音と共に軽い車体がみるみる加速していき
アクセルを抜けば
“プシュー”
というブローオフの音もしっかり聞こえる
ターボ車としての魅力がたくさん詰まった小さな車でした。

日常使いには明らかに硬すぎるサスペンションや高速巡航時の回転数の高さなど
気になる点はいくつかありましたが
それでも“初めて自分の車を手に入れた”という当時の昂りは今でも忘れることができません。

大学生から社会人の二年目まで乗り続けたこの車
決して快適な車でも見栄を張れる車でもなかったですが
たくさんの思い出を与えてくれた、とても良き相棒でした。

ちなみにこの車、今はどうしているかというと
私の実家にて、父親の遊び車になっております。
実家に戻った時には乗り、あの軽快で痛快なターボのフィーリングを楽しんでおります。

車は、尊い思い出をたくさん与えてくれる相棒だと私は思います。

以上、元愛車の紹介でした。

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