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オンリーワンのスタイルと希少性の作り方

2017年あたりだったでしょうか。
そこそこ本を読んでいる時期があり、その中でもある一冊の本に興味が湧いて購入した本があります。

「100万人に1人の存在になる方法」

奈良県の高校の校長先生が書いた、当時話題になった本です。

僕はこの本を読んでから、自分の散らばっていたスキルの掛け合わせと、自分自身の希少なスキルの作り方を考えるようになりました。

今回は僕を知っている人だけに向けた記事ではないので、まずは僕の持つスキルについて書いていきます。


3つのスキルの掛け合わせ

ものすごく端的に言うと、この本ではこれからの若者に対して「3つのスキルを掛け合わせて、自分をレアカード化しなさい」という提言になっています。(僕は若者ではありませんが)

オリンピック選手になるにはその競技で100万人に1人の存在であり、そこを目指すにはとても高いハードルがあり、競争も激しくなります。

しかし1つの分野で100人に1人の存在となり、その分野を3つ掛け合わせることにより「100x100x100=100万分の1」の希少性が生まれ、オンリーワンの存在、いわゆるレアキャラ(レアカード化)すると言う提言です。

さて、僕が持っていたスキルはまずはバドミントン。
全国大会で優勝した経験や海外での代表コーチなどの経歴。
これらは言うまでもなく100人に1人の存在となっています。

次に旅人というスキル。
約30ヶ国のバックパッカーや数年の間、世界を旅した時間や経験があり、お金や競技で測ることはできないにしろ、これらも100人に1人のスキルを持ち合わせていたと思います。

そして、ブロガーとして収益を作り運営していたことで「ブログ運営」というスキルも100人に1人の存在でした。
ブログの世界は90%が継続できずに脱落していく世界です。

そしてそのブログを続けている人の中でも収益を発生させるまで作り込める人はさらに1割と言われ、実はとても狭き門なのがブロガーという仕事です。

僕が最初に掛け合わせた3つのスキルは、バドミントン、旅人、ブロガーという3つの掛け合わせをベースに、自身の希少性の作り方を考えました。



なぜ希少性が必要か?

前途したようにオリンピック選手になるには100万人に1人の存在であり、同じく何かの分野や仕事で1番になるには、相当な時間と運やタイミングなど、様々な要素が必要になってきます。

多くの分野ではすでに前を走っている人が大勢いるわけであり、多くの人は誰かや何かと競わなければ、その道で走り続けることはできません。

また全ての人ではないにしても〝何者かになりたい〟という願望を心のどこかに持ち合わせている人も少なくはないのではないでしょうか。

他人と同じことが嫌い。何かの分野で秀でたい。目立ちたい。ちやほやされたい。

理由は様々であっても人生の中で〝何者〟か、を探している人は少なくありません。
その他大勢に埋もれる人生か、その他大勢と違う住み分けで生きる人生か、で自分自身もそうですが、周囲の反応や対応も大きく変わってきます。


また、今の時代に何かの分野で秀でるには、1つの物事だけを続けて秀でるのは難しい時代になりました。

分かりやすい例が最近の芸人。
「お笑い x 筋肉」や「お笑い x 資格」などの掛け合わせで、それぞれの強みを作り、その強みの世界で活躍する芸人が数年前から当たり前のようになりました。

「お笑い x 地方移住」なども移住暮らしがスキルになるので同じ考え方になります。


掛け合わせた結果

では、僕が先ほど書いた3つのスキルを掛け合わせた結果、どのような希少性が生まれたのかということ。

大きな結果から言うと、ブログを通して国内のバドミントン選手から依頼があり、海外の国際大会の専属マネージャーとしての帯同がありました。

まずはバドミントンの経験。
全日本選手権などの出場経験や海外代表チームでのコーチ経歴があったことにより、彼が求めるレベルはクリアしていました。

そして旅人の経験として、今回の大会は治安の良くない国での開催であったため、ボディーガードや現地コーディネーターとしての役割や通訳を、行うスキルもクリアしていました。

最後にwebの知識を活用した発信でTABIMINTONというブログから直接オファーをもらい、今回の同行に至ったというわけです。

これらのどれか1つでもスキルが欠けていれば、このオファーはなかったことでしょう。

このオファーを受け、帯同したことにより彼は国際大会でタイトルを獲得し、選手として活動していない僕であっても「国際大会優勝選手のマネージャー」という経験が加わることになりました。

もちろん、このような形で国際大会の選手に帯同しタイトルを取ったのは、バドミントン界では僕が初めてのことであり、他のスポーツを見たとしても、とても希少な存在かもしれません。

バドミントン界では他に類を見ない唯一の希少性を持っていると言うことです。


スキルは特別なものでなくていい

ここまで読むと僕のスキルが特別秀でていたから、と思う人も少なくないとは思いますが、バドミントン以外はそこまで秀でたものではないですし、それよりも大切なことは「スキルを掛け合わせるという考え方と思考、そして行動です。

「旅人」というスキルは、考えようによっては遊びですし、旅行の延長という考え方もできます。
しかし、僕は「旅人」はスキルであるということを自認していましたし、これらは他人にも、他のカテゴリーにも当てはまることでもあります。

ブログもバドミントン界では知名度のあるブログでしたが、ブログ全体の世界ではトップクラスのブロガーではありません。


人によっては片付けが上手、褒めるのが上手、性格が良い、笑顔をよく褒められる、字が綺麗、食事が早い、聞き上手、などそれぞれあることでしょう。

一見するとスキルではないようなことも、場所や人によってはスキルとなり得ますし、自分自身で自分の長所を「この程度のものは誰でも・・」と過小評価をするのはやめましょう。

例えばカフェの店員が「カフェ x 素敵な笑顔 x  字が綺麗」の3つのスキルを意識して仕事を行い、帰り際レシートに「ありがとう」とメッセージを書くことを続けたとします。

笑顔と綺麗な字に多くのファンが付くかもしれませんし、もしかしたらその「字」に惚れ込んだ人が、仕事のオファーを依頼するかもしれません。

要はその他大勢のカフェの店員から〝レアなカフェの店員〟になれるということなのです。そして簡単なスキルの掛け合わせによって、多くの人には真似のすることのできない、レアスキルを持ったカフェ店員になれるということです。


希少性の価値

さて、そもそも本当にこれから希少性が必要かと言うこと。

結論から言うと〝必要な人と、そうでない人〟に分かれてくることでしょう。

多くの仕事がそうであるように、あなたの替えは大勢いて、あなたのライバルや同業者も数多く存在します。

その中で選ばれる人、もしくは〝この人じゃなければダメ〟と思わせれる人にならないと生き残っていけない業種もあるでしょうし、それでなければ満足しない人もいることと思います。


「レアカード化」と言うのは、最近の子供に分かりやすい例えで表現しているだけであって、これらの希少性を作り上げていくことに年齢は関係ありません。

僕自身この考え方を取り入れたのは35歳を過ぎてから、自分のスキルの掛け合わせと、その先を考えて行動していました。

そうです、大切なのは〝スキルの掛け合わせを意識して行動する〟ということだけなのです。


その他大勢の一人か。それとも、オンリーワンの存在か。

選ぶのは自分自身です。

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