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1番簡単だけど1番大切な読書術【ハウツー本】頭がいい人の読書術
【読んだ本】
頭がいい人の読書術
尾藤 克之
【はじめに】
「本をもっと早く読みたい」
「読んだ内容をすぐに忘れてしまって、これでは意味がない」
そんなことを考える人は、世の中にたくさんいると思います。
私もその一人。だからこそ、本書のようないわゆる「読書術」に関する本を手に取ってしまうわけですね。
私はとにかく文章を読むのが遅いです。電子書籍を購入すると、その本を読むのにかかる目安時間というのが表示されるのですが、私はその1.5~2倍は時間がかかります。
そのうえ、読んだ内容をすぐに忘れてしまいます。小説を読んでも数日後には感想を人に満足に伝えることができません。それどころか、下手をすると主人公の名前すら思い出せません。
幼少期は単なる娯楽として絵本や小説をよく読んでいました。ですが、社会人となり、ビジネス書にも目が向くようになってきました。するとどうでしょうか。
読書をしていても何となく自分の身になっている気がしない。損をしているような気がしてくるのです。
これらに共感してくださった方は、本書は一読の価値ありと言えると思います。
本書では、文学作品、ビジネス書に関わらずそのような
「ただ読むだけじゃなく、もっと自分のためになる読書がしたい」
という人のための読書術を、具体的なアクションプランとともに解説してくれています。
【内容要約】
本書を読んで私が重要だと感じたポイントは3つです。
①何よりも好きに読むことが最優先
②本を早く読むにはページの上半分だけを読む
③読んだ内容を忘れないためには、誰かに伝える
1つずつ見ていきます。
①何よりも好きに読むことが最優先
後に、「早く読む方法」や「忘れない方法」を具体的に紹介していく本書ですが。著者は一度たりとも
「この方法を皆がとるべきだ」
とは語りません。あくまで読書とは人生を豊かにするため、楽しむための娯楽であることを前提としています。
そもそも読書することで何かを得ることは、決して必要ではない。読書している時間が楽しいだけで人生は豊かに変わっていくではないか。ということなのです。
最高の読書術というのは、読んでいる人が一番楽しめる速さ、環境、内容であって、それは人それぞれである。というのが結論なのです。
しかし、もちろん持っている時間は有限です。また、本が知識の源泉になることも多くあります。その中で、著者が読書を通じて莫大な情報を得てきた術をこの大きな前提のうえで紹介していきます。
②本を早く読むにはページの上半分だけを読む
人間の言語を認識・補完する能力は、どんな機械にも勝ると言われているそうです。
単語の初めと終わりの文字と発音のリズムが同じでさえあれば、文字が入れ替わっていてもほとんどの人がその意味を理解することができるのです。
その能力を活かした読書法がこの、
ページの上半分だけを読む
という方法です。
ここで大切な考え方が2つ登場します。
①文章は書き出しに重要な点(主語・結論など)が入っていることが多い。
②物事の重要なことの8割は、全体の2割ほどの部分が占めている。
つまり、文章の書きだしが集まるページの上半分を中心に、本全体の2割を読むことができれば、本の内容が8割は理解ができるということなのです。
疑い深いですが、本書内で実際に下半分が見えない状態で文章を読み、問いに答える箇所があります。お手元の本でも実践できるかと思いますので、だまされたと思ってまずはやってみましょう。
この方法が実践できれば、1冊を読む時間は半分以下になります。単純計算でも1冊を100%理解するのと同じ時間で2冊の80%を理解できると、効率が1.6倍になりますね。
③読んだ内容を忘れないためには、誰かに伝える
これは、読書術に関する本を読んだことがある方や、教育に従事している方などはご存じだったり、身をもって感じているかもしれません。
読んだ内容を忘れないために必要なことは2つです。
①内容を自分の言葉で話せるくらいに理解していること
②完全に忘れてしまう前に思い出すこと
この2つを同時に確認・実行できるのがこの「誰かに伝える」という方法なのです。
やることは簡単です。本を読み終わったらなるべく早く、その内容や感想を誰かに伝えてください。相手は誰でも構いません。
友人でも、不特定多数の相手でも、自分しか見ないメモや日記でもいいんです。とにかくアウトプットすること。それが本の内容の理解を深め、忘れないための1番の近道なのです。
【感想】
ここまで読んでいただいていて申し訳ないのですが、本書を読んで私が1番に決めたことは、「速く読むことを諦める」ことです。前述した、
②本を早く読むにはページの上半分だけを読む
という方法が、私には合いませんでした。おそらく私は、人より言語を認識・補完する能力が低いのだと思います。内容の8割の理解ができても、この方法だと入ってくる情報量に頭が追いつきませんでした。
また、文章を読むこと自体を楽しむ私にとって、始まった文章が終わらずに次の文章が始まることの違和感がどうしても拭えませんでした。
そこで、私は速く読むことを諦めることで残り2つの読書法
①何よりも好きに読むことが最優先
③読んだ内容を忘れないためには、誰かに伝える
を実践することにしました。私にとっては①の実践のために②は諦めざるを得なかったということです。
また、もうお気づきかと思いますが私が今この文章を書いているのも読書術の一環だったということですね。
アウトプットすることは、私自身もここまで実践してみてとても魅力的な方法だと感じていますが、「とっつきにくさ」があることもとても十分に理解できます。
是非、ここまで読んでくださった方には、好きな場所で、好きな本を、好きなように読む。1番簡単で大切な読書術だけでも実践していただきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、また。
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