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博物館学芸員レポート課題【博物館展示論第二分冊】2021年度提出

略題「展示解説」
課題「実際に博物館を訪れ,そこで行われている解説の構成や方法などの事例を調査して評価するとともに,解説のあり方について考えることを述べよ。」

範囲:指定文献 日本展示学会『展示論―博物館の展示をつくるー』4章7節~7章
様式:横書き 2000字程度

序論(第一段落)までを無料で公開しております。
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 博物館の展示は、人と出会って生まれる相互作用により初めて展示となる。展示に込められたメッセージは来館者へと伝えることから、展示はコミュニケーションの一形態として捉えることができる。また、展示においてのコミュニケーションとは、資料(非言語情報)と解説(言語情報)の組み合わせが基本となる。しかしながら、来館者は年齢層や職業、価値観、目的など異なる、多種多様な人が訪れるため、静的な資料と解説のみで全ての来館者に展示メッセージを伝えることは容易ではないだろう。そのために、展示における空間づくりや、展示解説には様々な方法を考えたうえで、その中でも最もふさわしい手段を取り入れる必要がある。展示解説には、来館者に“いかに、読んでもらい”、“いかに、メッセージを受け取ってもらい”、そして、“いかに、理解をしてもらえるか”これらの要素と目的を果たすことが求められる。

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