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なぜShopifyには「SNS活用が必須」といわれるのか?

📍 この記事でわかること
 ・Shopifyと巨大ECの違いとは?
 ・どうしてShopifyではSNSを活用すべきなのか?
 ・Shopifyを強化するSNS(instagramとTikTok)の特徴

まずタイトルの問い『なぜShopifyにはSNS活用が必須なのか』の答えをお伝えすると、巨大ECと違い、Shopifyは人ひとりいない砂漠にお店を立てるようなものだからです。

Amazonや楽天、Yahooショッピングなどの巨大ECに出店することは、すでに知られている大型ショッピングモールの中に店舗を構えるのと同義。特にAmazonは世界最大級のECプラットフォームであり、世界中どこからでもアクセスできる”ECのデパートメント”と言えます。

一方Shopifyは、まだ誰にも認知されていない"ウェブという砂漠" に店舗を構えることとなりますが、認知を生み出しファンを醸成させられると長期的にビジネスを持続でき、不可侵なマーケットを生み出すことができます。

TikTokランキング首位|実例

Shopifyも巨大ECも双方とも利点を備えており、良し悪しを問えば「(ブランドの目的に合っていれば)どちらも良い」と認めざるを得ません。ただし、Shopifyではゼロベースでサイトを構築しただけでは外部からの流入は皆無。販路開拓のためにはソーシャルメディア(SNS・ウェブメディア・ペイドメディア等)の活用が欠かせないと断言できます。

Shopifyでは多数のSNSとの連携が可能で、プラットフォームとしてもその活用をプッシュアップしています。
今回のnoteでは、そんなShopifyに欠かせないソーシャルメディアには『どんな特徴があるのか』『どんな活用法があるか』を見ていきたいと思います。

1. ソーシャルコマースを極める「Instagram」

現在Shopifyでは、FacebookやInstagram、LINE、TikTok、Snapchatなどのソーシャルメディアと連携が可能で、そのブランドのSNSアカウントと連携させることでアカウント先で抱えるオーディエンスをトラッキングし最適化されたターゲティングのもと広告を出稿できます。

特にソーシャルコマースとしての側面を強めているInstagramには、投稿に添付されたショッピングタグからShopifyなどのECサイトへ遷移できる「Shop Now機能」が実装されています。
現在国内ではアクセスできませんが、USなど一部の地域ではInstagram上で商品の購入までをも完了できる「チェックアウト機能」が実装されています。将来的に国内で使用できることに間違いはなく、これが使用可能になれば、Shopifyへの流入の他Instagram上もが販売チャネルにもなり、コンバージョンの広角化を図ることができます。

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現在国内で普及しているShop Now機能に話を戻すと、タグ付けのチャネルはフィードとストーリーズのみならず、IGTV・リールにもショッピングタグの設置が可能となっています(国内ではまだライブショッピングは不可)。

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広告はこの6月を経てリールにも出稿が可能になり、既存のほぼ全てのチャネルで出稿が可能になりました。ユーザーにとって最適な投稿が表示されるようアルゴリズムが設定されていることも公開されており、そのコンセプト通りまさに ”大好きな人やものとのつながりを深める”  ことに専念しているさまがうかがえます。

2. オーディエンス発掘を可能にする「TikTok」

今年2月にShopifyとの連携が発表され、若者層に絶大な人気を誇る短尺動画メディアTikTok 。
コロナ禍を経て爆発的な成長を果たし、Apple Store エンターテイメント領域では2021年6月でもなおDLランキング首位が確認できます。ユーザーが好むコンテンツのみを露出させられるよう最適化されたアルゴリズムが特徴で、平均滞在時間はおよそ1時間と驚異的な数値を叩き出すまでに。

TikTokランキング首位|実例 (2)

ハッシュタチャレンジやmemeダンスなどが主流コンテンツだったも、今や政治や教育、音楽、How to系やお笑いなど投稿ジャンルは多岐に渡り、食べログとのリンクなどから食・料理分野でも拡大されています。

食べログとのコラボの様子〜通常フィード

そんなTikTokでShopify事業者が可能なことは、そのアルゴリズムを生かした他プラットフォームにないほどのユーザーリーチ獲得です。TikTokでのコンテンツ投稿後、その内容に合わせ他ユーザーのフィードに露出されます。一定のエンゲージメントを獲得できれば次々と投稿が新たなユーザーのフィードに表示されるでしょう。
TikTokユーザー白書調査によると、人々の購買行動フローは従来の認知〜興味〜比較検討〜購買というフルファネル構造から飛躍し、興味から購買へとダイレクトに移行すると発表されています。

TikTok 興味突破型_TikTok白書参考

ShopifyとTikTokを連結させれば、コンバージョンをトラッキングするTikTokピクセルを生成しユーザー動向分析が可能で、それに見合わせて出稿する広告クリエイティブも最適なかたちで自動生成することができます。さらには、高度なターゲティング機能のもと広告のリターゲティング配信も可能です。

TikTok 興味突破型_TikTok白書参考 (2)


3. ソーシャルコマースを実現することがマストに

InstagramやTikTokなどのソーシャルメディアとECを連携させた販売チャネルをソーシャルコマース」と呼びます。

当たり前のようにスマホの中にSNSアプリがダウンロードされている今、「ソーシャルコマースを実現できるかどうか」がブランドの認知・販路拡大を大きく左右することとなります。

しかし、ソーシャルメディアは気づいた時はトレンドが移り変わり、かつて良しと思われていた運用施策がアルゴリズム変動で歯が立たなくなってしまうこともあるため、InstagramにしてもTikTokにしても "極めて流動的な場所" だということを抑えておく必要があります。
ただその中で唯一の揺るがない存在といえば、ブランドにロイヤリティを寄せ、日頃の投稿にエンゲージメントしてくれるファンユーザーです。

TikTok 興味突破型_TikTok白書参考 (3)

ソーシャルコマースではトレンドやアルゴリズム、ファン以外の外部ユーザーという流動的な要素にも目を向けつつ、ブランドを支えてくれる大切なユーザーたちに、日頃の投稿やリアクションはたまた既存機能のアップデートをすることで、応援に応えていく。
一見遠回りに見えそうなこうしたアクションこそが、結果的に最速でECの売り上げに寄与し理想的なソーシャルコマースを実現できるのだと考えています。

さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございました!

本記事ではShopifyとソーシャルメディアとの繋がりについてお話しさせていただきましたが、他にも「D2Cブランドの特徴や戦略」「Shopify構築方法」についても執筆しています 。
今後ともD2Cブランドにまつわる記事を投稿していきますので、質問や感想・取り上げてほしいブランドなどなどお気軽にコメントいただけると嬉しいです 🥳

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