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Googleマップを使いこなして八ヶ岳エリアを楽しむ

Googleマップって、みんな当たり前のように使っていますが、使いこなせている人はごく一部だと思います。

多くの人は、ただの「地図」として使ってますよね。目的地への経路とか。
でも、Googleマップには、ガイドブックにもブログにも載っていないような質の高い情報が満載です。
私が大好きな八ヶ岳周辺を題材に、どんな使い方ができるかご紹介しますね。


1.キーワードでクチコミを探す (例:苔)

とにかく、自分の興味があるキーワードで検索するというのがおススメです。マイナーなキーワードでも、なにかしらヒットするものです。
例えば、「」というキーワードで探してみましょう。

「苔」の検索結果

ほうほう。「苔と湧水の南沢遊歩道」という場所がありますね。
名前からして、かなり興味を惹かれる場所です。
この場所の詳細を見てみましょう。マイナーな場所なのでクチコミはまだ1件しかありませんが、11枚の写真もついています。

「苔と湧水の南沢遊歩道」に関する写真投稿
https://maps.app.goo.gl/zdVzAA3WELzEVPVaA

車の場合Googleマップの経路検索では正しいルートが表示されません。南側の八ヶ岳大自然郷碑からアクセス可能です。八ヶ岳牧場から先は未舗装路ですが、道幅は広く、普通の車でも問題無く走行できました。スピードは出せないので国道から30分程度かかります。 遊歩道が整備されており、駐車場から30分程度で奥の苔ゾーンまで行けました。(以下、略)

https://maps.app.goo.gl/sVn1Cr5iH1Kie8Xn6

こんな感じで、とても丁寧に解説いただいています。
実際、Googleマップでは正しい経路が表示されないので、野辺山駅近くから「南八ヶ岳林道」に入り、ずっと進んでたどり着くことができました。

本当に素晴らしい世界だった

他のキーワードでも試してみましょう。
鳥観察
こんなダイレクトな言葉でも、ちゃんとスポットを発見できるのです。

バードウォッチングの名所が表示される

飛沢溜池は、バードウォッチングの名所です。
確かに、ここの目の前を通ると、双眼鏡を片手に散歩している人をちらほら見かけます。森に囲まれた小さな溜池で、すぐに1周まわれます。カラマツに囲まれた美しい散歩道になっています。
鳥の小池は、地元の人でも知らないような地味なスポットですね。
小さな沢が流れていて、クチコミではサワガニがいるらしいということで行ってみました。最初に行ったときには発見できませんでしたが、後日行ったときには小さなサワガニを見つけることができました。鳥の鳴き声も聞こえましたが、まだまだ鳴き声だけでは鳥の名前が分からないところです。
ちなみに、「小池」というのは水たまりくらいの本当に小さな池でした。いろいろ池の由来が書いてあって、それはそれで面白かったです。

なお、「バードウォッチング」と入れたときと「鳥観察」と入れたときでは、検索結果がかなり異なりました。1つのキーワードだけで試すのではなく、思いついた単語をどんどん入れていくと良い出会いがありそうです。

キーワードをもとに検索していくのもいいですし、自分が行きたい場所をGoogleマップで拡大・縮小しながら、気になるスポットをどんどん調べるという方法でもいいですよね。
私は八ヶ岳周辺のGoogleマップを、もう何十時間も眺めていると思います。

2.気に入った場所はとりあえず登録しておく

自然観察の場所でも、カフェでもレストランでも雑貨屋でも、Googleマップで発見したポイントは、とりあえず登録しておきます。

北杜市を中心に、いっぱい登録している

すると、どこかへ出かけるときに、立ち寄る場所を探しやすくなります。
「清里へ行くから、あのカフェに行ってみよう」
「近くに縄文時代の遺跡があるから、そこも行ってみよう」
こんな感じで、ついでに寄るスポットを思い出すことができるのです。

保存の仕方は簡単です。
場所を探して、「保存」というボタンを押すだけですね。

「保存」ボタンを押すだけで、簡単に登録できる

3.品揃えや価格を調べる

私は、道の駅とか直売所を巡るのが好きです。
普通のスーパーには置いていない珍しい野菜、山菜、果物、キノコがありますし、鉢植えの山野草も豊富ですし、木工作品や陶器も、夏にはクワガタムシまで置いているので、見るだけで楽しいです。
そこで、初めて買う野菜やキノコを調理してみて、大成功したり、ちょと失敗したりします。キノコは基本的に当たり(美味しい)が多いけど。山の果物とかはナカナカくせがあります。スグリの実はどうやって食べてもすっぱかったなあ。

それで、Googleマップを使えば、そういう直売所とかの品揃えや価格が分かるのです。クチコミ情報も役に立ちますが、まずは写真です。

「パノラマ市場」の写真投稿
https://maps.app.goo.gl/t17UfEneC6WpFoJy6

例えば、私が大好きなパノラマ市場では、160件ものクチコミが寄せられていて、写真もふんだんに載せられています。
写真を見るだけで品ぞろえが分かりますし、ちょっと拡大すれば商品の値段もだいたい分かります。この写真では、1パック120円で小さなトマトがたくさん入ってますね。見た目もきれいだし、お得。

それに、写真の右下をよーく見ると、写真の撮影日が入ってます。
これを見ると、どの季節にどんな商品が並ぶのかが分かります。

少し遠くの、まだ行ったことのない直売所を眺めながら、ここは次に絶対に行こうと決意するわけですね。
ちなみに、まだ行ったことがないところで今度絶対に行こうと思っているのは、つどいの里 八ヶ岳山野草園です。直売所でなく、名前のとおり野草園ですが。今年は絶対に行くつもりです。

4.この瞬間に空いているレストランを探す


これは有名な機能なので、使っている方も多いと思います。
東京都内なら、土日なら大抵の店は営業しているのでわざわざ調べなくても大丈夫です。でも、八ヶ岳のエリアでは週に数日の営業しかしない店も少なくありません。今この瞬間にランチが食べたいと思ったときに、空いている店を探すのは結構手間がかかります。

Googleマップなら、曜日や営業時間を指定して検索できるので、かなりラクですよね。

曜日と時間を指定して、営業しているレストランを検索

情報の精度はそれなりに高く、冬期のみ休業している店であれば、ちゃんと休業であることが分かるようになっています。
(自動音声の電話を使って、各店舗にときどき確認しているらしいです)
ただ、情報をうのみにするのは危険です。
本来の営業日であっても、お店にいったら「本日、貸し切り営業」とか「店主の体調不良のため」とか、いろいろな理由で入れないこともあります。

基本的に事前に電話して、営業していることを確認してから行ったほうがいいですね。ランチでも予約してから行くという文化です。
その候補となる店を探すときには、Googleマップ一択です。お店の営業日数が少なく不定期な地方エリアでは、これ以外にはあり得ません。

5.地形を把握し、山の名前を特定する

これも多くの人が使っている機能ではありますが、航空写真にしたうえで3Dの立体表示にすると、とてもリアルに地形を把握できます。
南麓から見た八ヶ岳、雄大ですね。

南麓から見上げる八ヶ岳(Googleマップの航空写真)

八ヶ岳には多くの山があるので、山を識別することはなかなか難しいです。
あれは、赤岳? それとも権現岳? 三ツ頭? 前三ツ頭? そういうことが分からないのですが、自分がいる地点からの風景をGoogleマップで再現すると山の名前を特定できます。

なお、スマホやタブレットで表示するよりも、PCで表示したほうが自由自在に3D表示を楽しむことができます(傾けられる角度がより大きい)
なお、PCの場合はGoogleのアカウントでログインしていないと、航空写真の3D表示が利用できないみたいです。

6.曜日や時間を指定して、道路の渋滞状況を調べる

車を使って移動する方は、Googleマップの渋滞情報を重宝しますよね。
道路が真っ赤にそまっていると、絶望的な気持ちになります。

多くの方はリアルタイムな渋滞情報を使っていると思いますが、実は曜日や時間を指定して、その瞬間での渋滞傾向を把握することもできるのです。

やり方は簡単。経路を検索したあとで、出発時間を変更するだけです。

「すぐに出発」をクリックして、「出発時刻」を選択

例えば、八ヶ岳(小淵沢)から東京へ向かうルートで、月曜日の16時出発だとこんな感じです。ほとんど渋滞がありません。

月曜日16時出発:2時間20分~3時間の所要時間

一方で、全く同じ経路で日曜日に設定すると、東京に入ってから渋滞が続くことが分かります。

日曜日16時出発:2時間30分~3時間20分の所要時間

いまは寒い季節なので、土日でもそんなに混雑しませんね。
ちなみに、あたたたくなると中央道の渋滞はかなりものです。
日曜日夕方の中央道(上り:東京へ帰る方向)であれば、4時間、5時間という渋滞になってしまいます。

Googleマップを使いこなそう

いろいろな使い方ができますよね。
中でも、レストランや観光地などの口コミ情報は、とても信頼できるものが多いので、活用している人も多いと思います。
これは、Googleローカルガイドという仕組みで、レビュワー自体がちゃんと評価されて、変なレビュワーが弾かれるようなシステムになっているからだと思います。
最近は、MEOという言葉もあるんですね。Map Engine Optimization。私のようにGoogleマップを活用して旅する人が増えたので、お店の側もGoogleマップに適切に表示されるように活動しているようです。

みなさまもぜひ、Googleマップを片手に冒険へ出発してください。


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