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推しは挨拶でわたしを殺せた。

「あ!こんにちはぁ、どうぞ入ってください!」

この一言で死にそうになった女が7年越しの推しファンミを生き抜いた雑記です。


都内某場所。古民家……?を借りた、10人規模のファンミーティングでした。感染症対策にも配慮いただいた環境。地元のおばあちゃんの家だ!って10人いたら9人は言いそうな感じの建築。

時間としてはチェキ撮影も含め90分間と言った時間でしたが、いやもうすごいの。いつもはスマホの画面越しにいる推しが半径2m圏内にいるの。顔ちっちゃいの!すらっとしてるの!!

なんなら冒頭に書いた挨拶で死にそうになりながら、ご用意いただいてた席(というか、お座布団)に着席。やっと気持ちが落ち着いてくる。

不思議な空間だった。こじんまりとした和室。
周りには推しのことを好きな同志と関係者(デザイナー)の方。そして推し。推し。(大事なことなので )

わたしは結構インドアかつ1人でも好きなものは好き〜!と自己完結してしまう臆病アルマジロなので、こんなに優しい空間に存在していていいのかしら…とそわそわしてしまう。


そして開幕。30分程度の小咄、また質問コーナー。たくさんたくさん考えてくださったのが伝わってくる。今となっては、ああ準備にお時間かけて有難いなあ…としみじみできるのだが、24時間前の私は推しが呼吸してる。生きてる。にこにこしてるし、言葉を話してるし、なんなら話しかけてくれる!と脳味噌の幸福許容量を受け止めきれていなかったのを覚えている。なんとか人間としての体裁を保っていた。

そのあと座談会ということになり、ファンの方と推しとデザイナーの方を交えて、おこたのような机を囲んでお話しする。

ああ、わたしは7年前に出たバンドのMVで好きになったんです。同い年で、こんな綺麗ではっとして、しっかりと生きている人がいるんだって思って。生きててくださってありがとうございますだいすきです。

流れで推しに好きになったきっかけをご本人とファンの方にお話する時間があった。上記をもう少し社会人としての体裁を僅かに保ちながらもなんとかお伝えできたのが嬉しかった。

実際に会うと推しは、話しぶりの僅かな言葉選びからも自分の身一つと人間関係でしっかりと仕事をしていきてきたのが滲み出てて。同じ年月を経過しているけど、そのあり様が本当に格好良くて。

推しは推し。自分は自分。たまたま会えて、話せて、お金を払って、ときめきを返してくれる。

言葉にしたらそれだけじゃん、なんてまったく思わないと言ったら嘘になる。

それでも、どうか次の機会があれば。

推しという1人の人間にも、この活動していてよかったなと思ってもらえる人間としてあれるよう胸張って生きてえなとチェキを見ながら思うのです。

あ、牛角もいきました。おいしかったです!あしたからがんばるね!

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