conte performance LIVE 「飯島商店から」後記
どうも。クレオパトラの長谷川優貴です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、エンニュイという劇団を主宰したり、CHARA DEというお笑いコンテンツ制作団体の代表をしたりしています。
conte performance LIVE 「飯島商店から」が無事終了いたしましたのでそのことについて書きます。
クレオパトラで公演してきたコントライブみたいなものが作りたくてコントパフォーマンスライブと銘打ちました。
クレオパトラのコントライブは、コント・トーク・漫才 が境界線がなく一つの公演のように表現されるシームレスな構造を目指して作り始めました。
漫才は、ネタの中でいつの間にかコントに入ったりします。それならば、一つの空間で漫才にもコントにも演劇にもトークライブにもなれたら面白いのではないかと思い付きました。客席との境界線をなくし、時空が歪んでいくような表現をしたかったんですよね。もっと強度を高めれば、お笑い界の総合格闘技みたくなるかも(笑)
このnoteでは度々書いていますが、僕はお笑いのジャンルが大きく分けて「コント」と「漫才」しかないのがつまらないと思っています。そこからたくさん派生していくべきです。派生しても賞レースで括るために無理やりコントか漫才にしなければなりません。先日の女芸人No.1決定戦 THE Wで、Aマッソがそこをぶち壊そうとしてくれていましたね。そういう挑戦が道を切り拓いていくのだと思います。勘違いしないでほしいのは、コントも漫才が凄いことも知っているし、否定しているわけではないということです。王道があってこそですが、多様性の時代です。当たり前にあるカタチを疑い、王道から派生して新しい型が生まれるべきだと思うのです。
このコントパフォーマンスのカタチは、コントインスタレーション的な感じもしますし、やはりパフォーマンス的要素が多きかなと。もう少し、コントと漫才の強度を高めてやったらどうなるのか今度実験してみたいですね。
今回は、数か月前に公演した演劇「口」で得た経験も活かされています。
空間や配信など様々なものを混ぜた自分だけの コント公演/お笑いライブ を模索しています。
今回の公演為のメモ↓
って感じですね どういう感じやねん
ポエム読み合い
襖コント
飯食いながら
ちゃぶ台
販売
廊下
一瞬で終わるミュージカル
隣の家の人がミュージシャン
動体視力クイズ
ケバブ 儀式
奇祭 神輿
ZOOM
忘年会 ベース 遠い 景品所
個性の話
二極化
申請
漢字一文字で表す
めくり
ネタ合わせ 公園 路上
アクリル板
アクリル板被る
ビニールシート
なんでもかんでも真にうけちゃう
落ち着いてって言ってる人に限って落ち着いてない
1忘年会
2漫才
3漢字
4コント「忘れ物」
5間違い探し
6BAR
7キャッチボール
8歌
9ラスト
僕が体調を崩してしまったせいで全然打ち合わせも稽古もできずで作りました。出演してくれた書道家の田中象雨さん、グルパリくん、ヤマゲンに助けていただき良い公演になりました。僕一人では絶対にできていません。
象雨さんの書が素敵でそれだけで空間が引き締まり、グルパリくんの舞台美術や発言そして世界観に合わせて作ってくれた曲のおかげで公演の厚みが増して、ヤマゲンのツッコミやトークでお客さんへの安心感がでました。高畑くんのおかげで配信できました。出演しながらオペレーションをしてくれたおかげで配信に呼吸感が出た。これは高畑君にしかできないことです。
信頼している大好きな人たちと一緒に空間を作れて良かった。
会場の飯島商店も凄く素敵な場所だった。
今回、テーマは「忘れる」でした。
人は忘れながら生きる。忘れなければ生きられない。過去は脚色され自分だけの記憶になる。真実は過ぎ去り消える。自分で改ざんされた真実だけが残る。それが思い出。思い出す。再現ではない。思い出すということ。それはもはや新しい記憶に等しいのかもしれない。数分前に何気なく言った言葉が思い出せない。意識してないからだ。1日のほとんどが無意識で生きている。歳を重ねれば重ねる度に経験を重ね、経験したものは無意識でできるようになる。無意識が多くなれば時間が経つのも速くなる。こうやって、忘れないように文字で記す。スクロールして冒頭の文章を読むと過去の自分がいる。ここからが新しい自分。ここから。ここは空。殻。
2020年は色々なことがありました。良い年ではなかったかもしれません。そんな気持ちや、その場での想いを公演に記しました。
一瞬の閃光のような現象をこれからも創っていきたいし、みんなと共有していきたい。
来てくれた方々、出演してくれたみなさんとの2020年年末の思い出。最高の忘年会でした!
ありがとうございました!
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