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音声番組「ビールの放課後」、配信開始

2/23(火)からラジオ風インターネット配信番組「ビールの放課後」の公開が始まっています。

【深夜書店】ビールの放課後 ~BEER AFTER SCHOOL~  第1回(2021年2月23日放送)
https://www.youtube.com/watch?v=NGF27lDkr-c&t=13s

出版社のトゥーヴァ―ジンズによる製作で、「深夜書店」という帯番組の隔週火曜日の枠というかたちです。

お話するのは私と、ビールに関する著作もあるイラストレーターのTOAさん。隔週火曜日に公開していく予定で、次回は3/9(火)更新。収録はもう済んでいます。

さて、第1回で話せなかったことを補足しようと思います。

まず、伊勢角屋麦酒の流れで紹介した日本ホームブルワーズ協会(JHA)。
https://www.japan-homebrewers.com/

JHAは2019年10月1日に、世界的に名の知れたビールブランド「伊勢角屋麦酒」で知られる二軒茶屋餅角屋本店の鈴木成宗社長が立ち上げ、会長となっています。目的は、日本のクラフトビールを今以上に盛り上げて活力を付けるために、国際的には当たり前になっているホームブルーイングを日本で解禁すること。

米国のクラフトビールを大いに発展させた要因の一つとして必ず挙げられるのが、ホームブルーイング(家庭でのビール醸造)が合法であることだ。日本でも話題になったり、自宅で密かに違法行為としてホームブルーイングをすることが公然の秘密として話されてきたりしてきましたが、ようやく具体的な取り組みが出てきたかたちです。

JHAの当面の目標である「ホームブルーイング特区の実現」までの活動内容として、以下を掲げています。
1. ホームブルーイング実現のための研究調査。AHA(American Homebrewers Association) 視察とヒヤリング
2. ホームブルーイング実現のための監督官庁との折衝。国税庁、経済産業省との折衝
3. ホームブルーイング実現のための啓蒙活動。AHAのイベント等に参加、AHA関係者を招いての講演会の実施、会報の発行(年4回程度)
4. ホームブルーイング実現のための署名活動。オンラインでの署名活動
5. 地方自治体への説明活動

鈴木会長の行動力、その早さは業界内で有名です。10月1日の立ち上げから1カ月半で早くも、個人会員210人、企業会員3社、そして特区申請をしようという特別会員が1自治体、早くも集まっています。個人会員と企業会員は有料。また特別会員は京都府与謝野町で、近年はホップづくりで知られるようになり、ビールづくりと関わりが深い。JHAとしては、すでに100以上実現している「どぶろく特区」のように、複数箇所での実現を狙っています。さらに2020年3月にかけては、第1回の会員向けイベントも開催されました。

特区について基本的なことも確認しておくと、特区は今ある規制を緩和するものであり、ホームブルーイング特区が近い将来に実現したとしても、家庭で無税でビールづくりができるようになるわけではありません。実際には、ホームブルワーが登録料を払うかたちでの特区実現を構想しています。また特区を管轄する機関は内閣府であり、JHAはコミュニケーションを始めています。

とはいえ、このコロナ禍において、本業で生き残ることが優先で、活動は目下されていませんが、今後に期待です。

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