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ツクシのオムレツ 4月17日

連日「お城山で朝ごはん」が流行っている。
流行っているといっても、私の中でだけなのだが。
3日目となる今日は、とうとう夫を連れ出して、
東屋のある広場へ。
桜満開から一週間。夫はその間、仕事が忙しくて昼間の花見はおろか、
帰りも遅く、夜のライトアップさえも見れずにいた。
一方で私は桜、桜と浮かれていて、ちょっとした後ろめたさというか、
申し訳ない気持ちを抱いており、言い訳するかのように半ば強引に
連れ出したのだ。

今年の桜の花もそろそろ見納めだろうか。早くも桜吹雪が舞い始めた。
早いと言っても今年は見頃を迎えてから天気の良い穏やかな日が
続いていて、比較的ゆっくりと楽しめたのではないだろうか。

朝早くにサーッと一瞬雨が降ったものの、私たちがお城山へ向かう頃には
青空が広がって無事に朝ごはん。途中、映画のシーン撮りのように
何度も桜吹雪が舞い、その度に携帯の録画モードで捉えようと
試みるものの、見たままの美しさなど撮れるはずもなく、
take 3 くらいで撮るのを諦めた。
朝ごはんにはトーストしたパンを。ラップやプラスチックのタッパーでは
なんだか味気ない気がしたので杉の曲げわっぱに入れて。
(これ、ごはんと一緒で、無垢の木が焼いたパンの湿度を程よく
吸収してくれるのでなかなか良い感じでおすすめ)外で飲むコーヒーは
なんでこんなに美味しいのだろう。

おむすび型の曲げわっぱと漆のコップ
あっ!桜の花びらが

晩ごはんにはツクシとスギナのオムレツ。
これは、東川で萬田くんが作ってくれた、アスパラガスのオムレツの影響。
どうやらイタリアでは野生のアスパラガスが育つ様子は、ツクシの生え方に
似ているのだとか。アスパラオムレツは、ツクシの卵とじのイメージで
作ったのだと、萬田くんが話していたことを思い出して。
で、実は昨日の休みのお昼ごはんに、早速卵とじ風のツクシオムレツを作ってみたのだった。少し火を入れすぎてしまったなぁと思っていて、ツクシの傘が開き切らないうちにもう一度作ってみたかったし、夫にも食べてもらおうと思っていたところ。今日作ったのは、刻んだスギナとパルミジャーノ、豆乳を溶いた卵に入れてふんわりオムレツに。つくしはオリーブオイルでソテーして後から添えてみた。こちらの方がつくしのシャクシャクとした触感がダイレクトに味わえてより、春らしいのではないかなと。ツクシもスギナもフキノトウのような際立った風味があるわけではない。けれどもスギナはどうやらミネラルが豊富なのだとか。ツクシはその風貌や食感からもほんの一時の季節を感じることができて楽しいし、ハカマを外した洗いたての姿は何とも艶めかしくて見惚れてしまった。

春のままごと。
ままごとの語源は「飯事」「まねごと」からきているらしい。
上手い下手は別にして、思えば子どもの頃からままごとが大好きで、
今の台所しごともたぶんその延長のようなもの。

4月17日(水)朝、一時雨のち晴れ 最高気温15℃最低気温5℃
日中は美容室へ。先々月、ヘッドスパの割引券をもらっていたので
今日のカットの際に使ってみることに。頭はさほど凝っては
いなかったようだが、ほぐしてもらったことで全体がゆるむ。
前髪は短く、全体的に軽くしてもらって気分もすっかり春。

 


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