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今年はじめての鶯の鳴き声 3月30日

今朝、昨年よりもだいぶ遅れて鶯の鳴き声を耳にした。

「ホーホーホーケキョ、ケキョ」と、まだ練習中。
ちょっと控えめにその声は小さい。
決まって朝8時前と夕方に。こうして日に2度鳴くことで
喉を鍛えているのかと想像している。

空気の入れ替えに窓を開けてその声を聞きながら始まる一日は、
何も聞こえていなかった朝よりもはるかに心躍るものがある。
鶯の歌声の効用。嬉しい始まりだ。

caravan yourwear  2日目。
今日は春霞。晴れてはいるものの、春独特の淡い空。
朝からご予約のお客様。私は自分が試着をするのが苦手なものの、
人が試着をしている姿を見るのは好きだったりする。
ご本人の希望。第三者の視点と意見。それをすり合わせて
「これだ!」とピタリと来た瞬間に、試着をしているご本人が
声には出さなくともフィットしたときの、パァーっと輝くような
表情を見せたときには、一緒になって嬉しくなってしまう。
大袈裟なようだが、そこに居合わせることができたことに
感激している自分がいる。
「自分に似合うものがわからなくて」という方は案外多い。
でも実はそう言う人ほどちょっとしたアドバイスで、
似合うものをちゃーんと自分で選んだりしている。

今日の皆さんもそうだった。
似合う一枚を、それぞれ自分で決めていらした。
意識をしていなくても、日々の中で事の大小に関わらず、
実はひとつひとつ取捨選択を繰り返している。
晩ごはんのおかずに魚を買うか、肉を買うかとか。
仕事場に着ていく服をどれにするかとか。そんなレベルでも
その決定権はすでに自分の手中にある。あとはどうするか
決めるのは自分だ。
今回のイベントのセミオーダーもそうだし、
人生とはその延長ではないだろうか。

晩ごはんは、郡山まで足を延ばしてとある場所で開催された
食事会。Mさんのお料理はフキノトウの苦みやフレッシュなトマトの酸味、
スパイスやハーブを利かせたメニューは、色味も含めて
どれもこれも春を感じさせてくれるもの。
草木が芽吹くように、身体の内側からムクムクと力が沸いて
元気が出るような美味しさだった。

さてさて明日は早くも展示最終日。

3月30日(土)晴れ 最高気温11℃最低気温1℃
春らしい暖かさになるかと思いきや、思いのほか風はまだ冷たい一日に。
家の向かいの光岩寺の桜はまだつぼみが固いようで
開花はもう少し先の様子。
期待する気持ちがそうさせるのか、心なしか枝全体は
赤みを帯びているように見えるのは気のせいだろうか。
桜の開花を前に、もうすぐ私のソワソワした日々が始まる。